勉強が続かない、集中力が続かない、その理由と解決方法

こんにちは、ビリギャルの“子”別指導塾 坪田塾 です。

家に帰ってきて「勉強しよう!」と机に向かってみたはいいものの、いざ始めるとどうも集中ができず、勉強が進まない…なんて経験、きっと誰にでもあると思います。大学受験を控えた学生なら特に、すぐにでも集中して勉強ができる態勢を整えたいところですよね。この記事では、勉強が続かない原因を解説したうえで、勉強が続けていくためのコツをご紹介します。

 

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目次

 

「勉強が続かない」には3つのパターンがある

「勉強が続かない」とひと口にいっても、原因はさまざまです。ここでは、大きく3つのパターンに分けて見ていきます。

 

1)勉強が毎日続かない

1つ目は、勉強をしようという意思はあるけれど、毎日続かないパターン。いざとなると腰が重くて、ついついダラダラしてしまって明日の自分にパスしてしまう・・・勉強が続かないパターンの代表格と言えます。原因として、「勉強が続かないのはやる気が足りないからだ」「やる気があればスムーズに勉強が始められるはずだ」なんて思いがちですが、実はこれ、よくある勘違い。やる気のメカニズムをひも解いて、やる気に頼らない、「正しい勉強の始め方」を習得する必要があります。

 

2)勉強が長時間続かない

2つ目は、勉強はするけれど、長時間続かないパターン。その原因は、勉強習慣が身に付いていないことにあります。勉強習慣が十分にない状態で長時間勉強しようとしても、不慣れなだけに途中でくじけてしまいます。また勉強が続かないことで、「自分は勉強に向いていないんだ…」と思い込み心が折れてしまうこともあるので、この場合は、勉強の習慣作りに重点的に取り組む必要があります。

 

3)勉強はするけど集中力が続かない

3つ目は、机に長時間向かっているのだけれど、集中力が続かないパターン。いま取り組んでいる教科とは違う教科に手を出してみたり、同じ問題に集中して取り組めなかったり、頑張っているつもりだけれど、どんどんと効率が悪くなっていくという悪循環に陥ります。
勉強が続かないと悩んでいる人の多くは、“自分には集中力がない”と考えています。集中して勉強できないのであれば、仮に毎日、長時間机に向かっていても効果はなかなか上がらないので対策が必要になります。

 

 

勉強が続かない5つの理由

では、なぜ勉強が続かないのでしょうか?勉強が続かない5つの理由を解説していきます。

 

目標やどこを目指しているのかがあいまい

勉強を始める時についやってしまいがちなのが、“とりあえず勉強を始める”というスタート方法。これは、行先を決めずに歩き始めるようなもの。普段どこかへ出かけるときは、まず自分が行きたい、もしくは行かなければならない場所=目的地を決め、最短ルートを検索しますよね。この手順が大事なのは、受験勉強も同じなのです。むしろ受験勉強こそ、より厳密に目的地を定める必要があります。

 

計画を立てずに進めている

学校の授業は、あらかじめ決められた時間割に沿って進みますよね。もし学校に時間割がなかったら、大変なことになってしまいますが、同じことは家庭学習についても言えます。計画を立てずに勉強を始めると、「どれから手をつければいいかわからない!」と気持ちばかりが焦ってしまうわりに、実りのある成果につながりにくくなります。

 

成果が感じられない

人間は、誰もが毎日少しずつ成長しています。なぜなら、知識や経験が日々積み重なるからです。しかし、その成長は自分自身ではなかなか実感しづらいですよね。日々のちょっとした成果や変化は、本来的に感じづらいものなのです。
目標に向かって成長できているのか?目標まであとどのくらい足りていないのか?
毎日の努力や取り組みの成果を実感できないままだと、どうしても不安が募って勉強が手につかなくなってしまいます

 

注意力や集中力をそぐ環境でやっている

集中力が続かない原因は、周囲の環境にもあります。視界に入るところにテレビや漫画、スマホなどが置いてあると、気になってしまいますよね。居間にソファがあってテーブルにリモコンがあったら、つい座ってテレビを見てしまう。勉強机のすぐそばにベッドがあって手元にスマホがあると、とりあえず寝ころんでスマホをいじってしまう。このように、環境と行動が結びついていることを「アフォーダンス」といい、環境が行動に与える影響が非常に大きい事がわかります。

 

体力的、気持ち的に疲れている

“受験はメンタルが9割”と言われていますが、心と体は一体。心や体が疲れているときは、どうしても勉強に身が入らないものです。部活でヘトヘトになって帰ってきた日や、1日中、学校の授業で脳が疲れている状態(=脳疲労)、あるいは極度に寝不足なときに勉強をしても、成果が上がらずに非効率的です。休むべきときにしっかり休むことも、勉強の効率を上げるためには大切なのです。

 

 

勉強を続けられる自分になるための解決方法

ここまで、勉強や集中が続かない原因を見てきました。原因がわかれば、おのずと対策も見えてくるので、しっかり対策を練って、“勉強を続けられる自分”になるためのベースを身につけていきましょう。

 

どこを目指すか、目標を具体的にイメージしよう

勉強を始めるときに多くの人がやってしまうミスの一つに、「とりあえず勉強を始める」というものがあります。好奇心の赴くままに勉強する場合はそれでもいいのですが、受験勉強やテスト勉強の場合はあまりおススメできません。行き先を決めずにとりあえず歩き始めるのと同じことで、これでは、いつ、どこにたどり着くのかわからないからです。

 

まず受験生が最初にやるべきことは、目標の設定です。受験の科目数も必要な対策も、志望校によって千差万別。「どこに行きたくてそのために何が必要なのか」が明確にしておくと、目標めがけて一直線に、無駄なく勉強を進めていくことができます。また、ゴールまでの道筋がハッキリしている分だけ、途中で迷うことなく勉強を続けることができます。

 

なお、目標選びの際におススメなのは、「行ける」大学ではなく「行きたい」を選ぶことです。ついつい、自分の“今の”実力で合格できそうな大学を志望校に選んでしまいますが、思い描くだけでワクワクする、「ここに行きたい!」と自然と心が動く、そんな目標があれば、自ずとがんばることができますし、長い受験期間を乗り切ることができます。心から「行きたい!」と思えるような大学を見つけるには、実際に目で見て体感することが大切。オープンキャンパスや学校説明会などへ積極的に参加してみるといいでしょう。

こちらのコラムも参照

「お前には無理だなんて気にしなくていいんだよ」

 

勉強は計画をたてて進めよう

「何曜日の何時にはこの教科をやる」「何月までにこの教科を何章まで進める」といった計画をあらかじめ決めておくと、勉強が続きやすくなります。「どこから手をつけよう」と迷う時間を省けますし、次の予定までの時間が限られているので、集中しやすくなるのです。でも、具体的にどんな計画を立てればいのか、それが難しいという悩みも聞こえてきそうです。
そんな時は、受験の専門家の知識やノウハウに頼って、サクッと時短してしまうのも一つの選択肢です。坪田塾では、プロの講師が受験までの残り時間や今の学力などから、一人ひとりにあった効果的な計画づくりをサポートしています。

坪田塾の勉強法・指導方法

「特徴② 一人ひとりの学力や学校のスケジュールに合わせて勉強できる個別カリキュラム」

 

成果を可視化しよう

成果を感じられないと“やりがい”は生まれてきません。そこでおすすめなのが、日々どれくらい勉強をしたのかを記録することです。たとえば、1日に解いた問題の数やページ数、正答率などを、毎日ノートに記録してください。たとえ解けた問題が1日5問でも、1週間続ければ35問、1ヶ月ではなんと150問になります。このように、自分がやった勉強を可視化することによって、成長の幅が認識でき、達成感を感じられるようになるでしょう。

 

集中できる環境を作ろう

よく「集中力を高めるためには整理整頓が大事」と言われますが、これは受験勉強にも当てはまります。たとえば、机の上がスマホや漫画、本などで散らかっていると、必要のない情報が脳に入り、エネルギーを無駄に使います。勉強を効率的に進めるには、なるべく勉強以外の負荷を脳にかけないことが大切です。特にスマホは、人の注意を惹くことにかけては最強のアイテムです。最先端のテクノロジーと人類の叡智の結集が脳の本能に訴えかけてくるのです。気にするなというほうが無理。なので、理性だけでコントロールしようとするのではなく、そもそも視界に入らなかったり、手が届かなかったりといった環境を作ってしまって、負荷になるアイテムはあらかじめ遠ざけた上で勉強するようにしましょう。

こちらのコラムも参照

「集中力が続かない…((+ +)) そんなアナタへ★」
「スマホの誘惑を撃退する4つの方法」

 

しっかり休養して、生活のリズムを整えよう

集中してなにかに取り組める時間は、長くても2時間ほどと言われています。さらに、かなり集中している状態では、15分が限度なのだそうです。こう聞くと、定期的な休憩の大切さがわかりますよね。

 

さらに、睡眠時間を十分に取ることも大事です。寝ているあいだに、脳はその日にインプットした情報を選別し、記憶として定着させると言います。適切な休憩や睡眠も、立派な受験対策の1つと心得ましょう。

こちらのコラムも参照

「お昼寝のススメ」

 

勉強が続かずに気づいたらダラダラしてしまう…勉強を続けられるコツって?

目標が決まって、毎日の勉強スケジュールを立てて、環境が整ったら、あとはゴールに向けて突き進むだけ!・・・なのですが、現実には山あり谷あり誘惑あり、受験まで続く長い長い道のりを歩き続けるには、それなりに根気も努力も必要です。ここでは、集中を切らさず勉強を続けていくための、コツをお伝えしていきましょう。

 

目標は小さく分割して、「できた!」経験を積み重ねる

前段で目標を立てることは重要とお伝えしましたが、日々の勉強を続けるためには、長期目標と短期目標の2つを分けて考えるのがおすすめです。長期目標は、今すぐにはとても達成できないけれど、達成できたら最高だと思えるもの。受験で言えば、心から行きたいと思える志望校の合格がそれにあたります。短期目標は、時間がそんなにかからないもので、なおかつ今の自分でもクリアできるレベルのものを指します。

 

たとえば5分で英単語を10個覚えるとか、10分で問題を1問解いてみるなどです。細かく制限時間を決めて小さな目標を設定します
まず自分がクリアできるレベルの難易度や量からスタートし、問題を解いて「できた!」を経験することで、やる気が出て、自ずと勉強が面白くなります。勉強を長く続けるためには、この「できた!」をコツコツ積み重ねていくことが重要です。

 

時間をはかって進める

「今からこのページを読んでください」と言われて文章を読むのと、「このページを1分以内に熟読してください。そのあと本を閉じて、内容について質問します」と言われて文章を読むのでは、意識も集中力も、まったく違ってきますよね。後者のように、あらかじめ時間を決めて取り組むことを、「タイムプレッシャー」や「〆切効果」などと呼びます。

 

やり方は簡単。まず、今日取り組む問題集のページを開き、自分が何分くらいで解けそうかを予測します。仮に15分とすれば、その数字に0.8をかけて、12分を目標タイムとします。次にタイマーを12分にセットして、実際に問題を解きます。つまり、予測より少し短い時間で解けるか、タイムトライアルをするわけです。具体的な時間を目標に据えれば、否が応でも集中できますし、処理スピードのアップにもつながります

 

さらに、この方法を続けることで、“自分がどれくらいのペースで問題を解けるのか”という予測もたてられるようになるので、一石二鳥ならぬ、一石三鳥な勉強方法と言えるでしょう。

 

勉強する科目を変えてみる

集中力は、人によって異なります。同じことを長時間続けても集中力が持続するタイプもいれば、同じことを長時間、繰り返すことが苦手なタイプもいます。自分が後者だと思う人は、1時間ごとに勉強する教科を変えるのも1つの手です。そうすることによって、長時間の勉強が苦手な人でも、集中力を持続させながら勉強ができます。坪田塾では、入塾する際に全員に性格診断テストを受けてもらうので、自分がどういったタイプなのかを把握でき、自分にあった勉強の進め方を学べます。

 

姿勢を正してみるだけでも…

勉強するときの姿勢は、案外重要です。長時間ゆがんだ姿勢で勉強を続けていると、背中や腰が痛くなってしまい、集中力も途切れてしまいます。椅子には深く腰掛けて、背筋を伸ばして座るのがおすすめです。 正しい姿勢を取ることで腰や背骨への負担が少なくなり、姿勢を正すと気持ち的にも一区切りつけられます。集中力が落ちてきたなと感じたら、ぜひやってみてください。

こちらの記事も参照

「集中力を上げる方法・保つ方法」

 

自宅で勉強を続ける力を本気で身につける

冒頭で「やる気に頼らない、正しい勉強の始め方」というお話をしましたが、最後にこのことに触れておきたいと思います。「やる気」の正体を皆さんに是非知っておいていただきたいのですが、一般的に思われているように、やる気があれば勉強が始められる、やる気があるから続けられる、というものではないのです。実は順番が逆で、やる気というものは、何かを始めることで初めて生まれるものなのです。

 

つまり、まずは5分。まずは1ページ。
これこそが「正しい勉強の始め方」です。

 

とてもシンプルで、誰でもできる簡単な方法です。気合を入れる必要も、鉢巻を巻く必要もありません。とにかく座って始めてみる。これであれば今日からできそうですよね。

 

そしてそれを習慣づけるために

  • 長期目標(志望校合格)を具体的にイメージして
  • 短期目標(小さく分割した目標)を計画し
  • 「できた!」「やれた!」という成果を可視化して積み重ねる

ことで、勉強に対する抵抗感が徐々に薄れて、気がついた時には立派な習慣になっていきます。

 

この「正しい勉強の始め方」は全て坪田塾の指導メソッドそのもので、塾での学習の中で自然に習得できるよう、プロ講師たちが指導しています。その指導の特徴は、「問題の答えを教える」ではなく、自分で考えて解く力を身に付ける「教えない、支える指導」。一人ひとりのレベルに合わせて学習計画を組み立てて、ついていけない子を出さない仕組みで、最終的には自分ひとりでコツコツと、集中して勉強を続けられるよう、サポートしています。
「勉強の進め方がよくわからない」「学校の授業についていけない」といったお悩みを抱えている方は、一度説明会にお越しください。勉強のやり方から、その子に合わせた方法でサポートします。

 

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この記事の編集者

坪田塾 編集チーム 長嶋剛志

2021年坪田塾に入社。大森校で講師として中高生の学習指導を担当した後、現在はマーケティングチームに所属し、編集担当として坪田塾の学習・指導メソッドを普及する職務を担う。小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(数学)所持。