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受験に受かる方法は?合格より先に知っておきたい「失敗する5つのパターン」

「受験に受かるには、どんな勉強をすればいいんだろう?」
そう考えて、合格体験記や効率的な勉強法を調べてみたものの、書いてあることが人によってバラバラで、結局どれが自分に合っているのかわからなかった…。そんな経験はありませんか?

実は、受験に受かる方法は一つではありません。合格した人の数だけ、合格の方法があるといってもよいほどです。だからこそ、本記事でおすすめしたいのは、「成功の法則」ではなく「失敗の法則」を知ることです。

本記事では、なぜ成功法則より失敗法則を知るほうが合格に近づけるのかを説明したうえで、受験で失敗する人に共通する5つのパターンと、その対策を具体的に紹介します。

執筆:坪田塾 本郷三丁目校 校長 大畑 順平

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目次(クリックで開閉)

・受験に受かる方法は、人の数だけある
┗合格した人の条件は、一人ひとりまったく違う
┗成功法則をまねても、同じ結果になるとは限らない
・成功法則より「失敗のパターン」を知るほうが合格に近づく理由
┗失敗の原因は、いつの時代も共通している
┗失敗の確率を減らせば、半自動的に合格に近づく
・失敗パターン①:そもそも勉強量が圧倒的に足りない
┗量をこなさずに成績が上がった人はいない
┗「あまり勉強していないのに成績が良い人」の正体
┗まずは勉強時間を記録して「見える化」しよう
・失敗パターン②:先生や他人に教えてもらうことが前提になっている
┗勉強の多くは、テキストがあれば自学自習できる
┗わからないときは「解説→調べる→質問」の3ステップ
┗自分で考えた時間が、本番で解ける力になる
・失敗パターン③:アウトプットしない
┗「読んだ」「わかった」で満足していないか
┗アウトプットの具体的な方法
・失敗パターン④:スマートフォンに時間を使いすぎている
┗高校生のネット利用は平日1日あたり6時間以上
┗スマホと上手に付き合うための対策
・失敗パターン⑤:途中で諦めてしまう
┗うまくいかないのは、真剣に勉強している証拠
┗結果に一喜一憂せず、淡々と手を動かし続ける
・失敗パターンを避けるためのセルフチェック
・保護者の方へ:失敗パターンを一緒に取り除くサポートを
・よくある質問
┗受験に受かるには、まず何から始めればいいですか?
┗効率のよい勉強法を探すのは意味がないのですか?
┗一人では失敗パターンに気づけません。どうすればいいですか?
・まとめ:失敗パターンを取り除いて、合格に近づこう

受験に受かる方法は、人の数だけある

書店やインターネットには、合格体験記や「これで合格できる」という勉強法があふれています。しかし、それをそのまままねしても、同じように合格できるとは限りません。

合格した人の条件は、一人ひとりまったく違う

受験に合格した人を思い浮かべてみてください。性格、育ってきた環境、もともとの学力、考え方、生活リズム、得意・不得意科目。さらに、志望校や学部、その年の募集状況や倍率、通っていた塾、使っていた参考書まで、一人ひとりまったく違います。

たとえば、「毎朝5時に起きて勉強した」という合格者がいたとしても、それは朝型の生活が合っていた、その人ならではの方法かもしれません。夜のほうが集中できる人が無理に早起きをしても、かえって勉強の効率が下がってしまうこともあるでしょう。

成功法則をまねても、同じ結果になるとは限らない

このように、合格の条件は千差万別です。だからこそ、ほかの人の成功法則をまねて、まったく同じように成功するのはかなり難しいのです。

もちろん、合格体験記から学べることもたくさんあります。ただ、「この方法なら絶対に受かる」という唯一の正解を探し続けて、勉強法を次々と変えてしまうのは避けたいところです。勉強法探しに時間をかけるより、もっと確実に合格に近づく方法があります。

成功法則より「失敗のパターン」を知るほうが合格に近づく理由

そこでおすすめしたいのが、成功法則ではなく、失敗の法則を知ることです。

成功法則と失敗法則

失敗の原因は、いつの時代も共通している

合格の方法が無限にあるのに対して、受験で失敗する原因は、いつの時代も驚くほど共通しています。勉強量が足りない、わかったつもりで終わっている、スマートフォンに時間をとられている。多くの受験生を見てきた中で、成績が伸び悩む人には、似たようなパターンが見られます。

失敗の確率を減らせば、半自動的に合格に近づく

失敗のパターンが共通しているということは、それを一つずつ取り除いていけば、失敗の確率を減らせるということです。失敗の確率を減らすことは、そのまま、半自動的に合格に近づくことを意味します。

成功法則のように「自分に合うかどうか」を迷う必要もありません。失敗のパターンは、だれにとっても避けるべきものだからです。ここからは、受験で失敗する人に共通する5つのパターンを紹介します。まずは全体像を表で確認しておきましょう。

失敗パターン
よくある状態
対策
①勉強量が足りないやる気はあるが、実際の勉強時間が少ない勉強時間を記録し、毎日の量を「見える化」する
②教えてもらうのが前提授業を受けないと勉強が進まない解説を読む→調べる→質問するの順で、まず自分で考える
③アウトプットしない読んだだけ、理解しただけで満足している問題を解く、声に出す、人に説明する
④スマホに時間を使いすぎ勉強の合間に動画やSNSを見て時間が過ぎる勉強中はスマホを別の部屋に置く
⑤諦める模試や過去問の結果が悪いと、手が止まる結果に一喜一憂せず、淡々と手を動かし続ける

失敗パターン①:そもそも勉強量が圧倒的に足りない

1つ目の失敗パターンは、そもそも勉強量が圧倒的に足りていないことです。シンプルですが、最も多い失敗の原因でもあります。

量をこなさずに成績が上がった人はいない

これまで多くの生徒を見てきましたが、勉強量をこなさずに学力が上がった生徒は見たことがありません。どれだけ効率のよい勉強法を知っていても、それを実行する時間がなければ、成績は上がらないのです。

効率を考えるのは大切ですが、それは一定の量をこなしてこそ意味を持ちます。「どうすれば楽に成績が上がるか」を考える前に、まずは毎日机に向かう時間をしっかり確保しましょう。

「あまり勉強していないのに成績が良い人」の正体

周りに、「あまり勉強していないのに成績が良い友だち」はいませんか?そういう人を見ると、「自分もそんなに勉強しなくても大丈夫かも」と思ってしまうかもしれません。

しかし、そうした人は、ほとんどの場合、みんなが見ていないところで努力しているか、あるいは過去に豊富な勉強量の積み重ねがあるかのどちらかです。見えている部分だけで判断して、自分の勉強量を減らしてしまうのは危険です。

まずは勉強時間を記録して「見える化」しよう

自分の勉強量が足りているかどうかを知るために、まずは毎日の勉強時間を記録してみましょう。ノートやアプリに、何の科目をどれだけ勉強したかを書き出すだけで十分です。

記録してみると、「思っていたより勉強していなかった」と気づく人が少なくありません。現状がわかれば、どれだけ増やせばよいかも見えてきます。勉強計画の立て方は、勉強計画の立て方も参考にしてください。

失敗パターン②:先生や他人に教えてもらうことが前提になっている

2つ目の失敗パターンは、「だれかに教えてもらわないと勉強できない」と思い込んでいることです。

勉強の多くは、テキストがあれば自学自習できる

授業を受けたり、先生に解説してもらったりするのは大切なことです。しかし、基本的に勉強は、テキストがあれば教えてもらわなくても自学自習できます。教科書や参考書、問題集の解説には、理解に必要な情報がしっかり書かれているからです。

「授業で教わってから」「先生に聞いてから」と考えていると、勉強がなかなか進みません。授業を受けている時間よりも、自分で考えて問題を解いている時間のほうが、実際には力がつくものです。

わからないときは「解説→調べる→質問」の3ステップ

わからないことがあったときは、次の3ステップで解決しましょう。

わからない時の3ステップ

まずは、解説をしっかり読みましょう。答えだけを確認して終わりにするのではなく、なぜその答えになるのかを一行ずつ確認します。それでもわからなかったら、教科書や参考書、インターネットで調べてみましょう。それでもわからなかったら、学校や塾の先生に質問しましょう。この3ステップで、たいていのことは解決します。

自分で考えた時間が、本番で解ける力になる

入試本番では、だれも教えてくれません。自分の力で問題を読み、考え、答えを出す必要があります。だからこそ、普段の勉強から「まず自分で考える」習慣をつけておくことが大切です。

自分で解説を読み、調べて解決した経験は、記憶にも残りやすくなります。先生に質問するときも、「ここまでは自分で考えたけれど、ここがわからない」と具体的に伝えられるので、短い時間で疑問を解消できます。

失敗パターン③:アウトプットしない

3つ目の失敗パターンは、アウトプットをしないことです。アウトプット中心の勉強法は、学習内容が身につきやすくなるといわれており、坪田塾が特に大切にしている方法でもあります。

「読んだ」「わかった」で満足していないか

教科書を読んだだけで満足したり、授業で説明を聞いて「理解できた」と満足したりして、勉強を終えていませんか?これは、とても多い失敗パターンです。

実際に覚えているかどうか、本当に理解できているかどうかは、アウトプットしてみて初めてわかります。声に出して言える、問題が解ける、人に説明できる。こうしたアウトプットができるようになって初めて、「覚えた」「理解できた」といえるのです。

アウトプットの具体的な方法

アウトプットには、次のような方法があります。

・覚えた用語や公式を、何も見ずに声に出して言ってみる
・問題集や過去問を解いてみる
・学んだ内容を、家族や友だちに説明してみる
・白紙に、単元の要点を書き出してみる

実際にやってみると、意外とできないことに気づくはずです。できなかった部分こそ、復習すべきポイントです。インプットとアウトプットをくり返すことで、知識は確実に身についていきます。

失敗パターン④:スマートフォンに時間を使いすぎている

4つ目の失敗パターンは、スマートフォンに時間を使いすぎていることです。スマートフォンの影響力は、想像以上に大きなものです。

高校生のネット利用は平日1日あたり6時間以上

こども家庭庁の「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、平日1日あたりのインターネットの平均利用時間は、高校生で約6時間44分、中学生で約5時間24分でした。高校生の6割以上が、1日5時間以上インターネットを利用しています。

もちろん、この中には調べものや勉強での利用も含まれています。しかし、同じ調査では、高校生の利用内容として動画視聴やSNSなどのコミュニケーションが上位に挙がっています。動画やSNSは、少しのつもりで見始めても、気づけば長い時間が過ぎてしまいがちです。

スマホと上手に付き合うための対策

スマートフォンを完全に手放す必要はありません。大切なのは、勉強の時間と使う時間をはっきり分けることです。次のような対策を試してみましょう。

対策
具体的なやり方
ポイント
物理的に離す勉強中はスマホを別の部屋や、かばんの中に入れておく目に入らないだけで、触る回数が減る
通知を切る勉強中はSNSやアプリの通知をオフにする通知のたびに集中が途切れるのを防ぐ
使う時間を決める「勉強が終わったら30分」など、使う時間を先に決めるごほうびとして使うと、勉強のメリハリがつく
利用時間を確認するスマホの利用時間の記録機能で、1日の使用時間を確認する使いすぎに自分で気づける
寝る前は使わない寝室に持ち込まず、別の部屋で充電する夜更かしを防ぎ、翌日の集中力を保てる

スマートフォンの使い方を少し見直すだけで、1日に1時間以上の勉強時間を生み出せる人も少なくありません。失敗パターン①の「勉強量不足」を解消するうえでも、スマートフォンとの付き合い方は重要です。スマホの誘惑を断ち切る具体的な方法は、誘惑に勝つ方法|勉強中のスマホを断ち切る4つの仕組みで、勉強中の集中力を高める方法は、勉強の集中力を上げる方法7選で紹介しています。

失敗パターン⑤:途中で諦めてしまう

5つ目の失敗パターンは、途中で諦めてしまうことです。

うまくいかないのは、真剣に勉強している証拠

真面目に勉強していれば、うまくいかないことにたくさんぶつかります。模試の成績が悪かった、英検に落ちた、過去問で点数がとれなかった、問題がまったく解けなかった。そのたびに、「自分には無理かもしれない」と感じることもあるでしょう。

しかし、うまくいかない経験をするのは、真剣に勉強に向き合っている証拠です。何もしていなければ、そもそも壁にぶつかることもありません。壁にぶつかったときこそ、自分の課題が見つかるチャンスなのです。

結果に一喜一憂せず、淡々と手を動かし続ける

多少嫌なことがあっても、めげずに淡々と勉強に向き合っていきましょう。模試の結果が悪かったら、間違えた問題を解き直す。過去問で点数がとれなかったら、足りなかった分野を復習する。とにもかくにも手を動かして、前進あるのみです。

成績は、努力した分だけすぐに上がるものではありません。一定の量を積み重ねたところで、急に伸びることも多いものです。その前に諦めてしまうのは、とてももったいないことです。受験を諦めそうになったときの考え方は、受験を諦めそうになった時に読む話も参考にしてください。

失敗パターンを避けるためのセルフチェック

最後に、自分が失敗パターンに当てはまっていないか、次の項目でチェックしてみましょう。

□ 毎日の勉強時間を把握している
□ 「あまり勉強していないのに成績が良い人」と自分を比べて、勉強量を減らしていない
□ わからない問題は、まず解説を読み、自分で調べている
□ 教科書を読むだけでなく、問題を解いたり説明したりしている
□ 勉強中はスマートフォンを手の届かない場所に置いている
□ 模試の結果が悪くても、解き直しをして次につなげている

当てはまらない項目があれば、そこが改善のポイントです。すべてを一度に変える必要はありません。一つずつ失敗パターンを取り除いていけば、着実に合格へ近づいていきます。

保護者の方へ:失敗パターンを一緒に取り除くサポートを

お子さまの成績が伸び悩んでいると、新しい参考書や勉強法を探してあげたくなるかもしれません。しかし、まずは本記事で紹介した失敗パターンに当てはまっていないかを、一緒に確認してみてください。

特に、勉強時間の把握やスマートフォンの使い方は、家庭でサポートしやすい部分です。「勉強しなさい」と言うよりも、「今日は何時間できた?」と記録を一緒に見たり、スマートフォンの置き場所を家族のルールとして決めたりするほうが、前向きに取り組みやすくなります。また、模試の結果が悪かったときこそ、結果を責めるのではなく、「次はどこを直そうか」と前を向けるような声かけを心がけましょう。

よくある質問

受験に受かるには、まず何から始めればいいですか?

まずは、毎日の勉強時間を記録して、自分の勉強量を把握することから始めましょう。そのうえで、志望校の入試科目や配点を確認し、どの科目にどれだけ時間をかけるべきかを考えます。点数を取るべき場所に時間を集中させる考え方は、ランチェスター戦略で考える受験戦略でも紹介しています。

効率のよい勉強法を探すのは意味がないのですか?

意味がないわけではありません。ただし、効率のよい勉強法は、一定の勉強量を確保したうえで初めて効果を発揮します。勉強法探しに時間をかけすぎず、まずは失敗パターンを取り除き、量をこなすことを優先しましょう。勉強の効率を上げる方法は、勉強の効率を上げる方法も参考にしてください。

一人では失敗パターンに気づけません。どうすればいいですか?

自分の勉強のくせは、自分ではなかなか気づきにくいものです。学校や塾の先生など、客観的に見てくれる人に相談するのも一つの方法です。

坪田塾では、講師が一人ひとりの勉強量や進み具合を確認しながら、自学自習とアウトプットを中心にした学習を進めています。つまずいている原因を一緒に見つけ、失敗パターンを一つずつ取り除くサポートを行っています。自宅から指導を受けられるオンライン校もあります。

まとめ:失敗パターンを取り除いて、合格に近づこう

受験に受かる方法は人それぞれですが、失敗するパターンはいつの時代も共通しています。最後に、5つの失敗パターンをおさらいしましょう。

・失敗パターン①:そもそも勉強量が圧倒的に足りない
・失敗パターン②:先生や他人に教えてもらうことが前提になっている
・失敗パターン③:アウトプットしない
・失敗パターン④:スマートフォンに時間を使いすぎている
・失敗パターン⑤:途中で諦めてしまう

成功法則を探し続けるよりも、失敗パターンを一つずつ取り除いていくほうが、確実に合格へ近づけます。今日から、できることを一つずつ始めてみてください。

参考:こども家庭庁「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」

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