予備校の年間費用はいくらかかる?高校生・浪人生必見!内訳や費用を抑えるコツも解説(2024年最新)

大学受験対策で予備校への通学を検討しているものの、高額な月謝のイメージから躊躇している方も多いのではないでしょうか。確かに家庭の教育費を考えると、予備校費用は決して安くなく、家計を圧迫し負担になる可能性があります。しかし、大学受験予備校を効果的に活用することができれば、独学よりも効率的な受験勉強が可能となり、志望校合格の可能性を大きく広げることができます。

本記事では、予備校費用について詳しく解説します。1年間にかかる一般的な費用相場から具体的な内訳、さらには費用を抑えるコツまで徹底解説していきます。

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予備校で1年にかかる費用はどのくらい?

予備校の年間授業料と入学金

予備校や学習塾の費用は、一般的に学年が上がるにつれて高くなります。また、大手予備校は多数の合格実績を持つため、費用が比較的高くなる傾向があります。さらに、国公立大学や難関大学、医学部を志望する場合は、より高度でハイレベルなコースを選択することになるため、授業料がさらに高くなります。

年間費用の相場は対象学年や予備校によって異なりますが、おおよその金額を見ていきましょう。

 

予備校の年間の費用相場(入学金・授業料)

予備校の一般的な費用相場として、入学金は約3万円、授業料は高1・高2で年間約60~80万円、高3で年間約70~110万円(週3回、3教科受講、120~180分授業を想定)とされています。

大学受験では、文系や理系、志望する大学や学部によって入試科目が異なります。また、私立大学受験で共通テストを利用する場合は、受験科目数が増えることがあります。

そのため、予備校には様々なコースやカリキュラムが用意されており、生徒それぞれが志望校合格のために必要な講座やコースを選択して受講します。基礎講座から、早慶上智などの難関私立大学に特化した講座、東大などの難関国公立大学受験の対策講座まで、幅広い選択肢があります。

勉強すべき科目数が多いほど、また学習内容のレベルが高いほど金額が大きくなる傾向があります。高校生でも難しい講座の受講数が多ければ、講座修了までに100万円を超えることもあります。特に医学部受験を目指している場合は、医系の専門コースを選択することが多くなり、年間200万円を超える費用が必要になることもあります。

 

現役生と浪人生の予備校費用の違い

予備校では、現役合格を目指す高校生クラスと、浪人生の高卒クラスが分かれており、それぞれ費用が異なります。一般的に、入学金、授業料ともに浪人生の方が高額になります。高卒クラスの入学金は5~10万円、年間授業料は80~130万円程度です。

現役生は高校に通いながら予備校へ通塾しますが、浪人生は学校がないため、予備校での授業時間が長くなり、その分、費用がかさむ傾向にあります。年間を通してほぼ毎日授業があるのが一般的で、1時間半授業を4コマ、3~5教科(志望大学ごとにコースが設定されています)の受講で100万円を超えることも珍しくありません。

そのため、浪人生で医学部受験を目指す場合には、受講数が多くなりトータルで300万円近く費用がかかることもあります。

 

予備校、学習塾の年間平均費用比較

高校3年生が、予備校や塾で3科目受講した場合の年間平均費用(税込)を比較してみます。

入学金授業料
集団指導‗予備校A33,000円約950,000円
集団指導‗予備校B33,000円約850,000円
集団指導‗予備校C16,500円約650,000円
集団指導‗予備校D33,000円約1,150,000円
映像授業‗予備校E33,000円約1,100,000円
個別指導塾(坪田塾)33,000円約800,000円

※1科目あたり、週1回、120~180分の授業時間を想定して割戻し

 

予備校によって1講座のコマ数や料金設定は異なり、選択する講座数や授業時間で料金は大きく変化します。上記表を参考情報として目安にし、詳細は各予備校の公式サイトを確認するか、直接お問い合わせください。

 

予備校にかかる費用の内訳について

予備校にかかる費用の内訳

予備校に通う場合、授業料だけでなく、他にもさまざまな費用が発生します。主な内訳は以下の通りです。

  • 入学金・入塾金
  • 授業料
  • 教材費
  • 模試の受験料
  • 特別講習の費用
  • その他(サポート費用や設備費、光熱費、運営システム費、通信費、進路情報冊子やプリント代、交通費など)

それぞれの内訳について詳しく見ていきましょう。

 

入学金・入塾金

入学金や入塾金は、登録手続きや入学オリエンテーションなどにかかる費用です。予備校に入学・入塾する際に支払う必要があります。現役生では約3万円、高卒生(浪人生)では5~10万円程度かかるのが一般的です。

予備校によっては、体験授業を受講した人やインターネット申し込み、また、入学時の試験結果などによって、割引や入学金免除などのキャンペーンを実施していることがあります。入学前に必ずこれらの情報を確認しておきましょう。

 

授業料

予備校の授業料は年間50~100万円が目安とされています。しかし、実際の金額は受講する講座数や科目数、授業形態、難易度によって大きく変動します。講座数が多ければ多いほど金額が上がるのはもちろんですが、集団指導よりも個別指導、基礎レベルよりも難関大向け等の高いレベルの講座ほど、授業料が高額になるのが一般的です。

予備校によって授業料の設定方法は異なり、年間受講数、週当たりの受講数や時間、選択したコースなどで金額が決まります。

現役生は1教科のみの受講も多く、その場合の費用は1年間で20~25万円程度です。国語・数学・英語の3教科受講の場合、50万円以上の費用がかかると考えておきましょう。

一方、高卒生(浪人生)は現役生より受講科目数が増えることが多く、年間80万円以上かかるのが一般的です。特に医学部受験を目指す場合は、受講数や難易度が大幅に上昇し、年間300万円近い費用がかかることもあります。

 

教材費

教材費とは、講義で使用するテキストや参考書、問題集、プリントや配布資料などの費用を指します。予備校独自のテキストを使用することもあれば、市販の参考書や問題集で授業を進める場合もあります。

近年では、インターネットでの動画講義やオンライン教材を利用する予備校も増えており、これらの使用料も教材費の一部となる場合があるため注意が必要です。

教材費の詳細は予備校によって異なるため、入学前に資料等の記載事項を確認しましょう。

 

模試の費用

模擬試験の受験料も予備校にかかる費用の一つです。大手予備校では授業料に含まれる模試もありますが、多くの場合、別途受験料が必要になります。

一回あたりの費用は6,000~9,300円程度で、オンラインや自宅受験だと安くなることもあります。年間5回受験すると、30,000~45,000円程度の費用がかかると考えられます。模試は学習の成果を確認し、全国の受験生とともに志望校合格の可能性を判断する重要な機会となるため、計画的な受験をおすすめします。

 

特別講習の費用

春期講習、夏期講習、冬期講習などの季節講習は、多くの場合、年間の授業料とは別に費用が発生します。講座数や難易度によって金額は異なりますが、年間授業料に加えて、およそ10~30万円程度の追加費用を見込む必要があります。

これらの特別講習は、集中的に学習を進めたり、弱点を克服したりする良い機会となるため、費用対効果を考慮しながら選択することが大切です。

 

その他の諸経費

予備校によっては、以下のような追加費用が発生する場合があります。

  • 担任指導料などのサポート費用:質問対応、学習計画作成、進路相談、メンタルサポートなど
  • システム費用:オンラインツールやシステムの使用料
  • 光熱費・設備費:エアコンの冷暖房費、通信費など教室の維持管理にかかる費用
  • 施設利用料:自習室や集団塾で個別指導を希望する場合のオプション費用

また、予備校まで電車やバスで通う場合は、交通費もかかります。1日往復500円程度だとしても、週3回通えば1,500円、年間72,000円と考えると決して安くない出費となります。

これらの諸経費は予備校によって異なるため、入学前に詳細を確認し、総合的な費用を把握しておくことが重要です。

 

予備校の費用はいつ払う?

予備校の費用の支払いタイミングは以下のようになっています。

  • 入学金・入塾金:入学・入塾時に一括で支払い
  • 授業料・諸経費:予備校によって入学時の一括払い、月額払い、分割払いなどから選択可能
  • 特別講習費・模試受験料・教材費:その都度支払い

急な出費に備え、特別講習や模試の費用は余裕をもって準備をしておくことをおすすめします。

 

予備校の費用を抑える4つのコツ

授業を受けている高校生

予備校に通うための費用は決して安くはありませんが、以下のようなコツを教科してできる限り費用を抑えることができます。申込前に予備校の特徴や一人ひとりに必要な講座内容をよく理解したうえで、保護者とともによく話し合いながら予備校を選ぶことが大切です。

 

1.複数の予備校の費用を比較検討する

予備校によって料金の仕組みは異なります。コース内の講座数や内容、1コマの時間などが違うため、単純に授業料だけでなく、予備校ごとのシステムをよく調べて理解することが大切です。

また、受験生の学習プラン作成のアドバイスやメンタルサポート体制が整っている予備校は魅力的ですが、授業料以外の費用がかかる場合もあります。チューター料や個別指導料などのオプション費用が高額である場合、費用が大きく膨れ上がるケースがあるため、総合的な年間費用をシミュレーションしてみるようにしましょう。

気になる予備校は、公式サイトの閲覧や資料請求、無料体験授業の受講を通して、講座内容や料金形態など、複数の予備校を徹底比較することをおすすめします。

 

2.科目を絞って受講する

予備校の費用は、受講する講座が増えれば増えるほど受講料も高くなります。大学合格という自分の目標達成に必要不可欠な科目や講座を厳選することが重要です。

予備校によってはより多くの講座を受講するよう勧められることもありますが、「知識が十分身に付いている科目なのに基礎講座からの受講を選んでしまった」「いろいろな対策講座を選びすぎて費用がかさんでしまった」といった声も少なくありません。

苦手科目の点数を伸ばしたい、得意科目で高得点を狙いたいなど、予備校を活用する目的や必要な演習は人によって異なります。自分の目標を明確にしたうえで、合格のための学力アップに最適な講座、単科を絞り込み、必要十分な受講に留めることで、費用を抑えた選び方ができるでしょう。

 

3.オンライン授業を活用する

多くの予備校がオンライン授業(映像授業)を提供しており、集団授業や個別指導などの授業形式に比べ、オンライン授業のほうが割安な傾向にあります。オンライン授業は、録画された授業・講座の動画を、予備校の教室や自宅などのインターネット環境下で視聴することができます。

一部の大手予備校でも、オンライン授業を取り入れているため、費用に不安のある方は、受講方法について予備校に問い合わせてみましょう。

オンライン授業は学費を抑えながら対面授業と同じ講座を受けられることが強みです。自分のペースでじっくり学べるメリットがありますが、集団指導で仲間と一緒に勉強を進める方がモチベーションを保ちやすいという人もいて、向き不向きはあると言えます。費用だけにとらわれずに、予算と相談しながら自分が受験勉強を続けやすい学習環境を考え、受講方法を選択することが大切です。

 

4.予備校の割引制度やキャンペーンを利用する

多くの予備校が様々な割引制度やキャンペーンを実施・案内しています。

  • 入学説明会や体験授業、予備校の模試参加者向けの入学金割引
  • インターネット申し込みでの入塾金割引
  • きょうだい割引
  • 友人紹介割引
  • スカラシップ制度や特待生制度
  • 受講講座数が多い場合に適用される割引
  • 定額制プランによる実質割引

これらの割引をうまく活用することで、予備校にかかる費用を抑えることができます。

スカラシップ制度や特待生制度とは、大手予備校の塾生が受けられる割引・授業料補助制度のことで、予備校が定める条件をクリアした成績優秀者に適用されます。入学後の模試成績、授業出席率、予備校独自の診断・判定テストなどで優秀者を選考し、授業料の補助や割引、賞金や図書カードの授与のほか、特定の講座を無料で受講できたり、模試の受験料が免除になったりといった特典もあります。コースが特定コースだけだったり、対象が現役生に限定されたり、校舎によっては実施がなかったりもするので、事前のチェックが必要です。

さらに、基礎から応用まで多くの講座を受講したい場合は、ひとつずつ講座を選択するよりも、定額制の受講し放題プランを利用することで値段を抑えられることもあります。

また、夏期特別招待講習の受講で講座無料招待の特典がもらえる、進学・進級祝いとして通常価格よりも割安で講座を受講できるなど、予備校によってさまざまなキャンペーンが実施されています。

サービスやキャンペーンをうまく活用して予備校選び・塾選びを行うことが、予備校費用を抑えお金をかけずに予備校へ通うための大きなポイントになるでしょう。

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