勉強のやる気が出ない!やる気が出る仕組みと、やる気を出す方法5選

こんにちは、ビリギャルの“子”別指導塾 坪田塾 です。

勉強しようと思っても、「いざ机に向かうとやる気がでない」ということ、ありますよね。じつは勉強のやる気は、科学的根拠に基づいて工夫することで、自在にコントロールすることができます。「こうするとやる気が沸いてくる」という方法を見つけることは、勉強を継続する上でとても大切です。この記事では、やる気が湧いてくる心理的仕組みや、勉強のやる気を出す方法について解説していきます。

 

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目次

 

“勉強のやる気が出ない”、よくあるパターンはこんなもの

「勉強しなければ」と思っているのに、「どうしてもやる気が出ない」という悩みを持つ人は少なくありません。なぜ、「勉強しなければ」という思いを持っているにも関わらず、やる気が出てこないことがあるのでしょうか?まずは、勉強のやる気が出ない原因や理由を考えてみます。

 

“定期テスト前なのに”、“受験生なのに”といった焦りがストレスに

誰でも、試験当日が迫ってくると、「勉強しなければ」という気持ちになると思います。「しなければ」と思っているのに、なかなか手につかない、気持ちばかり焦って目の前のことに集中できなくなり、ますますやる気もそがれていく。そんな日が続くと、「今日も勉強できなかった」というストレスが重なって憂鬱になり、さらに勉強に手をつけたくなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

 

勉強が楽しくない、辛い。それは、“どう進めればいいかわからないから”かも?

何事も楽しい” ”好き“と思えないと、やる気は湧いてこないもの。勉強が楽しくない、辛いと感じている人はもしかすると、勉強の進め方がわからず、自分の成長が実感できていないのかもしれません。
問題が解けるようになり、「できた!」「わかった!」という体験をしたり、自分の成長を実感したりすると、それがやる気の源となり、どんどん勉強が楽しく感じるようになってきます。

また、誰にでもやる気の“波”はあるもので、「勉強のやる気が出ない」時があるのは、ある意味では自然なことです。
他に気がかりなことがあったり、体調が優れない、疲れている、といったように、好不調の波は誰にでもあります。大切なのは、「やる気を出したい」ときに、出す方法を知っていること。ここからは、やる気を出す具体的な方法を5つご紹介します。

 

そもそもやる気が出る仕組みとは?やる気が出る、続けられる勉強方法 5選

前章では、やる気が湧いてこない典型的なパターンを紹介しましたが、ここからはやる気が湧いてくるメカニズムを確認していきましょう。やる気が湧いてくる仕組みを正しく理解すれば、やる気が出ない時でも、工夫して自分の力でやる気を引き出すことができるようになります。実のところ、やる気を出すコツは、決して難しいものではありません。

 

やる気の出る仕組み “やる気があるからやる”のではなく、“やっていると自然と湧いてくる”

まずはじめに。やる気は、なにもないところからどんどん湧き出てくるものでも、スイッチを押したらONになるものでもありません。脳科学の世界でも頻繁に言及されていますが、人間は、やる気があるから行動するのではなく、「行動するからやる気が出る」という生き物なのです。例えば部屋の片付けを想像してみて下さい。休みの日、掃除を始めるまではゴロゴロダラダラしていても、いざ動き出すと途端に、「アレやりながらコレやって、コレやりながらアッチの準備して」と、身体も脳もフル回転し出すことはありませんか。

勉強もそれと同じです。やる気が出るのを待って勉強に取り組むのではなく、「勉強に手をつけ始めたら勝手にやる気が出てくる」ものと覚えておきましょう。とにもかくにも “やり始める” ことがとても重要なのです。

また、心理学者のアトキンソンが提唱した「達成欲求行動理論」によると、やる気の強さは下記の方程式で表されると言います。

 

“やる気の強さ=達成動機の強さ×主観的な成功確率による課題の魅力×成功報酬の魅力”

  • ・「達成動機の強さ」とは、“成功したい”という思いがどれだけ強いかどうか
  • ・「主観的な成功確率による課題の魅力」とは、自分がその課題を達成できるかどうかの見込み
  • ・「成功報酬の魅力」とは、その物事が成功したときにえられる報酬がどれほど魅力的か、ということ

 

この3つの要素の掛け算で、どれほどやる気が湧いてくるのかが決まってくるのです。

そうです。つまり、「やる気」は自在に自分でコントロールすることができるし、「やる気の強さ」も自分である程度コントロールすることができるのです。

このことを知っているのと知らないとでは、気持ちの持ちようから大きく変わってきます。学生時代の勉強であれ、その先の人生で挑む様々なチャレンジであれ、自分が望む成果を手に入れるためには、自律的に努力しながら取り組む姿勢が必要不可欠です。だからこそ、「やる気」も「やる気の強さ」も自分でコントロールすることができるという事実を、ここでしっかりと覚えておいていただければと思います。

さて、そうすると今度は、具体的な方法が気になってきますよね。これまで説明してきた人間のやる気が湧いてくる仕組みを生かして、ここからはやる気をコントロールしながら勉強を継続していくために有効な方法を、5つご紹介いたします。

 

勉強方法 1)スモールステップ

スモールステップとは、アトキンソンの理論でいう、「主観的な成功確率」を上げるためのテクニックで、目標を細分化し、達成しやすい目標をコツコツと達成していく方法のことです。例えば、「3日でこのテキストを1周する!」という難易度の高い目標を掲げた場合、それだけだと心理的ハードルが高くて挫折しやすくなりますが、同時に難易度の低い小さな目標、例えば「1ページを10分で進める」といった目標を用意することで、「できそう!」という思いが強くなり、やる気の向上につながります。

また、細かく目標を定めてそれを少しずつ達成していくことで、「達成経験」も積み上がります。この達成経験はやる気を出すうえで非常に大切で、達成という成功体験が積み重なることでモチベーションが高まることは、科学的にも証明されています。

参照:熊本大学「プログラム学習の5原則

 

大きな目標を持つことは極めて大切なことですが、「達成」という喜びを得るには、多くの時間と努力を必要とします。なので、まずは、「問題集を1ページ解く」、「単語を10個覚える」、「30分集中して勉強する」といったように、確実にできそうな小さな目標を設定して、それを次々にクリアすることから始めましょう。

 

勉強方法 2)タイムプレッシャー

タイムプレッシャーとは、制限時間を設けることで集中力を高めるテクニックです。よりやる気を引き出すためには、制限時間の決め方にも、その人に合ったコツがあります。

次々と目標を設定し、それを達成していくことが好きなタイプの人は、できるかできないか五分五分の勉強時間を設定することで、成功したときの達成感が高まります。この五分五分というのは、アトキンソンの達成欲求行動理論における“主観的な成功確率による課題の魅力”でも適切とされている確率です。

一方で、失敗するのが嫌なタイプの人は、やや低めの目標設定にすると良いでしょう。たとえば30分で問題集1ページを解き切る自信がないのであれば、40分や50分など、少し長めに設定しておきましょう。そうすることで失敗するリスクが減り、達成動機の強さを高め、ひいてはやる気につながります。

自分がどちらのタイプかは、繰り返すうちに自然とわかるようになります。設定が適切だと、「夢中で取り組める」「達成感がある」など、勉強に対してポジティブなフィーリングを得られるようになります。自分の性格やタイプに合わせて、「制限時間」というハードルで目標の難易度をコントロールすることで、自分でやる気の続く勉強のやり方を工夫していくことができるのです。

 

勉強方法 3)ルーティーン化

いわゆる習慣化のことですが、「朝起きたらまず英単語をやる」「英文を3回音読してから寝る」など、ルールを決めることで、やる気に頼らずとも、安定して勉強ができるようになります。これは、行動の反復によって行動パターンが固定化し、脳がエネルギーを使わずとも無意識で行動を起こせるようになるからで、ルーティーン化することで、「始める努力」を省略することができるようになります。

この方法は、やる気を“出す”というよりは、やる気のあるなしに“関係なく”、勉強を継続できるようにするアプローチです。

習慣を作るときにも、やはり「スモールステップ」が大事。いきなり「毎日10時間勉強する!」という高いハードルを設けるのではなく、「まずは15分、必ず音読をする時間を設けよう」といった、低いハードルからトライしていくことが大切です。

また、既にある生活習慣をトリガーにするのもコツの一つです。
たとえば毎日の歯磨き習慣も、「ご飯を食べたら歯をみがく」「寝る前に歯をみがく」といったように、他の行動がトリガーになっている人が多いのではないかと思います。

  • ・朝起きたら○○する
  • ・電車に載ったら○○する
  • ・お風呂に入ったら○○する
  • ・寝る前に○○する

など、他の生活習慣との組み合わせを活用して、自然と机に座ったり、参考書を開いたりするような習慣ができると、安定的に勉強が続けられるようになるでしょう。

 

勉強方法 4)フロー状態に入りやすい難易度設定

フロー状態とは、時間を忘れるくらい物事に没頭している状態のことです。意識的にフロー状態に入って勉強ができるようになれれば、効率よく学力を高められます。

フロー状態に入るために大切なのが、勉強の難易度設定。難しすぎたら勉強がつまらなくなってしまい、逆に簡単すぎると単調で飽きてしまいます。フロー状態に入りやすくするためには、6割正解できるくらいの難易度がおすすめです。自分の学力に合わせて、6割マルがとれそうな問題集や参考書を選んで使うと良いでしょう。

 

勉強方法 5)やることと成果を可視化

毎日どれだけ勉強したのかをノートなどに記録して、自分がやってきたことを可視化すると、モチベーションの維持に役立ちます。「自分がこれだけやってきた」と、目に見える形にすることが自信につながるのです。その日にやったことを勉強の記録として残して、次の日につなげていきましょう。

勉強や集中力を続けていくために、こちらの記事も参考にしてみてください。

勉強が続かない、集中力が続かない、その理由と解決方法

 

勉強のやる気を引き出す方法 環境編

勉強する環境を整えることも、やる気を生み出す手助けになります。

 

1)机の上から、誘惑を一切排除!

「スマホやマンガなど、勉強の妨げになるようなものを机に置かない」というのはよく言われていることです。気が散る要因を視界から排除するだけでも、集中力が途切れにくくなります。また、受験で結果を出した生徒に話を聞くと、「受験期はスマホからSNSアプリやゲームアプリを削除していた」という人もいます。いまの時代なかなか簡単ではない決断ですが、それゆえに効果は抜群です。ただし、こちらはあくまでも「本人の主体的な意思」で行うことが大切です。第三者が強制することは、「やる気」を生み出すどころか、まったくの逆効果につながりかねないので注意が必要です。

 

2)他人の目効果を活用する

1人で部屋にこもって勉強をしていると、静かで集中しやすくなりますが、気が緩んだときについサボりがちです。そこでおすすめしたいのが“他人の目効果”です。

図書館や自習室、あるいはリビングルームなど、周りに人がいるところで勉強することで、長時間勉強を続けやすくなります。実際には、周りの人から見張られているわけではないのですが「みんながやっているところで自分だけサボれない」という意識が働きます。「勉強は自室でやらず、すべて自習室や図書館やカフェでやる。」という人もいますが、まさに他人の目効果を有効活用した取り組みと言えるでしょう。

 

3)試験本番をイメージした環境を作る

机の上に何も置かず、時間を区切って試験本番のように勉強してみるのもひとつの方法です。

本番では時間制限のあるなかで試験を受けるため、時間の感覚や、時間配分を身につける意味でも役立つでしょう。また、図書館や自習室など、周りに人がいて比較的静かな環境で勉強することで、、試験本番に近い雰囲気に慣れることもできます。目の前の課題を、制限時間を設けて取り組んでみるのも良いでしょう。毎回、本番に近い環境で勉強する必要はありませんが、やる気が出ないときは、このように環境を変えてみるのもひとつの手です。

 

4)リフレッシュする時間をきちんととる

量をこなすことは学力アップに欠かせませんが、かと言って休憩もなしに長時間ぶっ通しで続けることはお薦めできません。集中力の持続時間には限度があり、一説には大人でも45分が限界と言われています。勉強の合間に適度に休憩を挟み、ときにはリフレッシュすると良いでしょう。

また、最近はポモドーロ動画を活用する人も多くいます。ポモドーロ動画とは、作業時間と休憩時間を決めることで集中力を高める「ポモドーロ・テクニック」を利用した動画です。2530分程度で区切った音楽や環境音などが流れ、時間になると動画のなかで休憩をうながしてくれます。上手に利用すれば、自然に適度な休憩を挟みながら勉強できます。

 

5)自分なりのスイッチを作る

好きな曲や自然音など、いつも決まった音を流して勉強をする習慣をつけると、それがスイッチになって勉強モードに入れる人もいます。また、勉強前に好きな音楽や歌を聞いたり、お気に入りの動画を見たりして、自分を鼓舞するのもひとつの方法です。

中には、スマホのロック画面や待ち受け、ホーム画面に、名言や格言を表示させておくことで、スマホを見るたびにやる気を引き出すきっかけを作っているといった人もいるようです。

ここでは、坪田塾塾長の、坪田信貴先生の言葉をいくつかご紹介します。

  • 「やったら確実に今よりも1歩でも前に進める」
  • 「絶対無理ということは世の中にはひとつもない」

 

勉強のやり方、続け方教えます

ここまで、やる気を引き出す勉強法や、環境の整え方について解説してきました。

自分の力でやる気をコントロールして、必要な時にすぐに机に向かえるようになること、これはまさに、坪田塾が大事にしている「教えない、支える指導」が目指す姿でもあります。坪田塾では、勉強を教えるのではなく、学生が「勉強のやり方と、自学自習する力を習得する」ことを指導のゴールに置いています。

特に勉強を始めたばかりの頃は、挫折につながるポイントがたくさんあるため、坪田塾では、メンタル面のケアやモチベーションの維持といったことに関してもサポートを行っています。心理学を用いた指導メソッドや、生徒一人ひとりの性格に合わせた声掛けを通じて日々の学習に伴走しているため、やる気のコントロール術の習得は、坪田塾が特に得意としている分野です。

なかなか自分の力だけでは取っ掛かりを作るのが難しいという方は、ぜひ一度坪田塾に相談しに来てみてください。

坪田塾の勉強法・指導法

 

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よくある質問

 

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この記事の編集者

坪田塾 編集チーム 長嶋剛志

2021年坪田塾に入社。大森校で講師として中高生の学習指導を担当した後、現在はマーケティングチームに所属し、編集担当として坪田塾の学習・指導メソッドを普及する職務を担う。小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(数学)所持。