みなさん、こんにちは!
摂津本山校の木寺です。
朝晩は涼しくなり、すっかり秋めいてきましたね。
受験生のみなさんは、
そろそろ「赤本」に手を伸ばして、志望校の過去問対策をはじめている人も多いのではないでしょうか?
この「赤本」、塾にもたくさん並べられていますが、ものすごく目を引きますよね!
見ていると、気持ちが高まるというか、闘争心が湧きおこるというか…
そういった印象をわたしたちは自然と感じることがあります。
実際に、「赤」には活力や興奮といった心理的作用をもたらすことが分かっています。
みなさん、ファストフード店やラーメン店のような飲食店を思い浮かべてみてください。
よくよく考えてみると、「赤」がたくさん使われているお店は多いのではないでしょうか。
これは、「赤」には、食欲を増進させる効果があったり、
また、時間経過を早く感じさせたりする効果もあるからなのです。
回転率を上げたいお店では、このように「赤」が意図的に使われていることも多いのです!
また、対照的にカフェなどでは、「ブラウン」を基調とした店をよく見かけます。
「ブラウン」は、木や大地を連想する人も多いかと思いますが、安らぎや癒しを与えてくれる色です。
カフェのように「ブラウン」に囲まれた空間では、安心してくつろげるというわけです。
このように、色がわたしたちの心理に与える効果は絶大です!
日々勉強をがんばっているみなさんに、今回は勉強時におすすめの色を紹介したいと思います。
ぜひ色の効果を取り入れて学習環境を整えてみるのはいかがでしょうか?
<勉強時におすすめの色>
・集中したい!→ 青
「青」には、落ち着きを与える効果があります。
気持ちを鎮めて集中したいときは、部屋の壁や文房具などに青を取り入れてみるのがおすすめです。
・ひらめきがほしい!→ 黄
「黄」には、脳を活性化し頭の回転率を上げる効果があります。
不安も解消してくれるので、元気を出したいときにも最適です!
・リラックスしたい → ブラウン、ベージュ、緑
さきほど紹介した「ブラウン」やそのほか「ベージュ」「緑」には、リラックス効果があります。
木材の机を使用したり、部屋の中にちょっとした植物を置くことで、
勉強の合間の息抜きになるかもしれませんね。
最後に…
はじめに紹介した「赤」ですが、実は興奮作用が強すぎてあまり勉強時には向いていないそうです…。
「赤」ばかり見ていると、気持ちが落ち着かなくなることも考えられるので、
例えば丸つけのペンの色を「赤」ではなくほかの色にしてみるのもいいですね♪
今回は色を紹介しましたが、ちょっとした工夫で最適な学習環境を作ることができます。
自分に合った勉強スタイル・学習環境を見つけて、
効率よくそして気分も上げながら学習を進めていきましょう!!
参考文献
北岡明佳 他(2011)『知覚心理学―心の入り口を科学する』ミネルヴァ書房.