良い人間関係を作るには?

―春―

出会いと別れの季節。

 

皆さんは、周りの人とどんな人間関係を築いていますか?

 

つい先日ある中3の女の子が、

「今日、中学最後の音楽の授業で。文化祭での思い出の曲を歌ったら、

みんな泣いちゃって…。先生も男なのに誰よりも泣いていて。

なんか、今のクラスも学年も本当に大好きで。離れるのがすごく嫌なんです…」

と話してくれました。

 

「そうかそうか〜」と聞いていたら、

なぜか急に胸にジーンとこみ上げてきまして(*^^)v

その子以外は誰にも会ったことがないはずなのに、

私も涙が少し出てしまったのです。

 

「な、なんだこの涙は!?」と動揺しながらも、

「それだけ人のことを好きになれるなんて素敵だなぁ」と、

その子のことを改めて尊敬しました。

そして、「こんなに周りの人を大切に思える人生って、

すごく豊かなんじゃないか」とハッとしたのです。

 

ここで質問です。皆さんは、「好意の返報性」という言葉を聞いたことがありますか?

 

これは、「人は好意を受けるとそれを返したくなる」習性のことで、

「ミラーリング効果」とも呼ばれます。

 

つまり、

「こちらが好意を持って相手に接すると、

相手もこちらに好意を持ってくれる可能性が高くなる」ということです。

 

ということは

「良い人間関係を作りたい」と思うのであれば、

自分が相手に好意を持って接すればOKということになります。

そして、春(新学期)はそういう自分に変わるチャンス

なのではないかと思うのです。

 

「いやいや、うちの学校そんなにメンバー変わんないし」とか

「俺(私)、そんなキャラじゃないし」などと思う人もいるかもしれませんね。

確かに、学校はともかく家族のメンバーはなかなか変わらないですし、

自分のキャラを急に変えるのも難しいですよね。

 

でも、だからこそ!と思うのです。

 

なぜかというと、「好意の返報性」って、逆もまた然りなんですよね!

つまり、「こちらが“嫌だな”と思って相手に接すると、

相手もこちらを“嫌だな”と思ってしまう可能性が高くなる」ということなんです。

 

こ、怖くないですか!?

「いつものメンバー」とそれを繰り返しているのだとしたら

「嫌だな」とまでは思っていなくても、

「いて当たり前」だと思っているとしたら

 

今これを読んでくれている人は、

おそらく「まったく人と関わらずに生きている」という状況にはいないでしょう。

 

どんなかたちであれ、人と関わって生きている。

 

だからこそ、新学期で新たな出会いをする人はもちろん、

身近な家族や友達など「いつものメンバー」についてもぜひ一度、

「どんな関係を築きたいか?」と考えてみてほしいのです。

 

「良い人間関係を作りたい」「なんか最近上手くいかないな」

「あの人もっとこうしてくれたらいいのに」などと思うことがあれば、

解決法はただ1つ。

まずは自分が相手に好意を持って接することです。

 

どうでしょう!?意外とシンプルじゃないでしょうか^^

気の持ち方を変えるわけですから、急なキャラ変更をするわけでもないですし。

 

そして、仮に失敗したとしても、

いつも「今、ここから」切り替えれば良いのです!

 

ぜひ、試してみて下さいね!応援しています\(^o^)