こんにちは。星ヶ丘校講師の島田です。
「目に見えない実力とは何か?」を語る前に、「目に見える実力とは何か?」から始めます。
これは、単純に数値化できるものです。
つまり、成績(得点)です。100点満点で81点とか、5段階評価で3とか。
ここでは、前者の得点に焦点を当てます。
記述式の問題の場合、その得点はその子の実力値に間違いありません。
適当に書いて当たることはそんなに多くありません。
一方で、マーク試験(例:河合塾全統マーク模試、駿台・ベネッセマーク模試など)の場合、
適当にマークをつけても当たることがあります。
つまり、「たまたま正解できた」ということがあります。
そのため、そういう傾向の問題が次に出てきても、毎回正解できるとは限りません。
つまり、「再現性がない」ということになり、実力ではありません。
では、「どこを見ると実力がわかるか?」です。
これが「目に見えない実力」のことになります。
マーク試験は、たいてい4択問題であることが多いのですが、
①選択肢を絞り込めたか?
②正解の根拠が正しかったか?
この2点ができているかどうかが重要であり、
それができていれば、実力は身についてきていると言えます。
例えば、Aくん、Bくんそれぞれが5問の問題の内、2問正解をしたとしましょう。
Aくん:不正解3問の内、3問とも適当にマークして間違えた
Bくん:不正解3問の内、2問は選択肢を2つまで絞れていたが、
最後の選択で、不正解の方にマークをつけて間違えた
Aくん、Bくん共に、この時の結果は同じでも、今後の結果は大きく違ってきます。
Aくん、Bくん共に、井戸に落ちたとしましょう。
Aくんは、ずっと地の底で這いずり回っている状態。
でも、
Bくんは、井戸の壁を登って、あと一歩で地上に出られるところまで来ている状態。
つまり、もう一度落ちても、そこまでは到達できる状態。
どちらが早く地上に出られるか?は、言うまでもないでしょう。
得点を見るだけでは、本当の実力値を測ることはできないのです。
「どう間違えてたのか?」を踏まえて判断することが必要です。
特に12月の最後のマーク模試では、
その「目に見える結果」だけを見て判断するのはほとんど意味がありません。
その子がどこまで到達しているのか?
を具体的な内容(間違え方)から判断して対策を講じていくことが最重要です。
まだ時間はあります。
冬期講習期間に15時間勉強すると仮定すれば、最大で6~7か月分の学習時間があります。
「まだ目に見えていない実力」を伸ばして、「目に見える実力」に変えることは十分可能です。
生徒・親御様ともに、目の前の「目に見える結果」だけを見て一喜一憂することなく、
「目に見える実力」に変えられるよう、一緒にお子さんを支えていきたいと思います!!
ご協力のほど、宜しくお願い致します。