当たり前をやめてみる

こんにちは!赤萩校、講師の高橋です。

少しずつ暖かい日も増えてきて、春の兆しを感じるようになった今日この頃ですね。

 

今月は先日知り合いにオススメしてもらい

おもしろかったなぁと感じた本をみなさまに紹介したいと思います。

タイトルはこちら!

 

『学校の「当たり前」をやめた。―生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革―』

もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、

千代田区立麹町中学校の校長である工藤勇一さんが書かれた本です。

麹町中学校は、最近メディアにも取り上がられており、その取り組みに注目が集まっている学校です。

この本の帯には、「宿題は必要ない」、「クラス担任は廃止」、

「中間・期末テストも廃止」という一瞬「えっ!?」と感じてしまうような3つの言葉が並んでいます。

この3つは、皆さんにとって「当たり前」のものではないでしょうか。

少なくとも私はずっと当たり前だな〜と思っていた、

というか当たり前とも思わないくらいに当然のものだと思っていました。

 

この本を読んでいくと、ただ宿題やテストを止めればいいという話ではなく、

なぜ自分が◯◯をするのかという問いかけが見えてきます。

 

「手段の目的化」という言葉があります。

例えば、志望校合格するために勉強することというのは、

志望校に合格することが“目的”であり、勉強することが“手段”になります。

しかし、

もし「学校から帰ったら14時間勉強しなさい。それができないと先なんてないよ!」

というような言葉を周りから聞いたら、子どもたちはどう感じるでしょうか?

1日4時間勉強しないと怒られる→仕方なくやる→内容はどうあれ

とりあえず4時間という数値目標がクリアできればOK(周りから怒られない)という構図ができてきます。

この時の“目的”は1日4時間勉強することにすり替わっている状態です。

もともとは勉強することが“手段”であるはずなのに、

いつの間にか勉強することが“目的”になってしまう、

そのことによって本来の目的を見失ってしまう状態は本末転倒ですよね。 

 

もちろん志望校合格のために、勉強することは絶対的に必要です。

しかし、ただなんとな〜く勉強している状態はとってももったいない!!

しかも、続けているうちに、なんでこんなに勉強しているんだろう…?

と疑問も浮かんできて負のスパイラルへ…という流れも想像できてしまう。

だからこそ、ちょっと立ち止まって

「なぜ◯◯をしているのか」と考えてみることがとっても大事です。

この「なぜ?」の部分が明確になると、行動を起こす強いエネルギーになってきます。

 

日々の当たり前な出来事に対して、「なぜ?」を問いかけてみませんか?