高校生は塾や予備校へ行くべきか?塾のメリットと選び方

こんにちは、ビリギャルの“子”別指導塾 坪田塾 です。

高校生になると、大学受験を見据えて塾や予備校に通い始める学生が増えはじめますが、「学校の授業だけでは足りないのか?」「塾や予備校に通うメリットって?」といった疑問から、通塾に踏み込めない方もいるのではないでしょうか。この記事では、そんな疑問にお答えするべく、塾や予備校に通うメリットや選び方を解説します。

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目次

 

高校生が塾や予備校に通ううえで、志望校、行きたい大学は決まっているか?

教室

塾や予備校を検討するうえで最初に確認しておきたいのは、志望校は決まっているかどうか、ということです。というのも、大学や・学部が決まっていれば、目指す大学の偏差値と、いまの自分の偏差値の差はどのくらいなのかをチェックできるからです。目標とのギャップが分かれば、そのギャップを埋めるために自分がどれくらい勉強すればいいのか、目処を立てることができます。

 

実際に高校生はどのくらい塾や予備校に通っているのか?

学習塾に通う学生の割合を表した円グラフ

文部科学省が実施した「平成30年度子供の学習費調査」によると、塾や予備校に通っている高校生の割合は、公立校では37.8%、私立校では38.2%でした。つまり、約4割の高校生が塾や予備校に通っているのが現状のようです

 

塾や予備校へ行った方がいい、向いている人は?

勉強する高校生

塾や予備校に行くことで学力アップを期待することができるのは言うまでもありませんが、多かれ少なかれ費用がかかりますし、自宅学習だけで合格が見込めるのであれば、必ずしも通う必要はないとも言えます。そこで、塾や予備校に通うことで学力が特に伸びやすい人の特徴について、実際の例も交えながら見ていきましょう。

 

志望校が決まっていて、学力を上げたい

まず挙げられるのは、志望校が決まっていて、ゴールがはっきり見えている人です。「学力をここまで伸ばしたい」という目標はあるけれど伸び悩んでいる…。そこまで具体的に見極められているなら、あとはもう“善は急げ”です! すぐにでも自分に合った塾や予備校を探し始めることをおススメします。

 

学校の定期テストの対策をしたい 苦手科目を克服したい

次に挙げられるのが、定期テストで点数を取りきれない、苦手な科目がある、という人です。定期テストは授業内容の理解度を確認するために行うもの。ここでつまずくということは、基礎部分に課題があることを意味します。基礎が不安定だと、受験対策を始めた時に思ったように学力が伸びず、受験勉強がスムーズに進まなくなってしまうので、早めに対策をしておきたいところです。基礎がしっかりしていれば、がんばった分だけ学力を伸ばせるようになります。

 

学校でサポート授業が行われていない

学校によっては、本来の授業とは別に補習授業を行っているところもあり、学校が塾や予備校の役割を果たしてくれるところもあります。ですが、そういう学校はまだまだ少数派です。通っている学校にサポート授業などがないという場合は、塾や予備校の活用が選択肢の一つになります。

 

どう勉強を進めればいいかわからない

やる気もあるし目標もあるけど、自分ひとりでは勉強の進め方がわからない、正しく進んでいるかわからない…という不安を抱えている場合も、塾や予備校を活用するメリットがあります。

“勉強のやり方迷子”は、学生に共通した悩みです。特に厄介なのが、学習には必ず “伸び悩み”の時期があるということです。この停滞期のことを心理学ではプラトーと言い、スポーツであれ勉強であれ、成長にはプラトーが付き物なのですが、ただでさえ大変な受験勉強なのに、結果が伴わず伸び悩むとなると、、「本当にやり方は正しいのだろうか」「もっといい方法があるのではないか」と、疑心暗鬼に陥ってしまいますよね。そんな時は、勉強のプロである塾や予備校にアドバイスやサポートをしてもらい、成長の度合いや状況を見極めながら学習を進めていくのも1つの方法です。

 

不登校での授業の遅れを取り戻したい

いまの時代、不登校は一般化した選択肢のひとつと言っても過言ではありませんが、毎朝決まった時間に通学する生活と違い、生活リズムの維持が難しいという側面があることは否めません。様々な事情から学校に通うのが難しくても塾なら行ける、という場合は通塾をおすすめします。授業の遅れを取り戻すためだけでなく、生活リズムを一定に保つ上でも、「決まった時間に塾に行く」というルーティンがとても有効です。

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そもそも勉強する目的や意味がわからない

「なんのために勉強しないといけないの?」と思いながら勉強するのは、誰だって苦しいですよね。塾や予備校に通い、学校とは別の角度から学習に取り組むことで、勉強の目的や意味を見出すというやり方もありますし、もっと単純に、学校よりも楽しい環境を見つけるという考え方もあります。

 

「本来勉強とは、解けなかった問題が解けるようになったり、新しい視点でものごとを理解できるようになったりと、自分の成長が実感できて楽しいものですが、楽しめるようになるためにはコツや時間が必要なのも事実です。 コツの要点だけ簡単にお伝えしておくと、ものすごく遠くの目標に向かって、目の前の小さな目標を一つひとつ達成していくこと、これが秘訣です。「遠くの目標」は例えば志望校合格。なるべく心が躍る、考えるだけでワクワクするようなゴールが理想です。「小さな目標」は5分間机に向かう、テキストを1ページ進めるなど、どのようなものでもかまいません。世の中にあまたある塾の中には、生徒に伴走して、この「2つの目標」の設定と管理をサポートしてくれるところもあります。

 

高校生が塾や予備校に通うことの具体的なメリットは?

メリットを強調するイラスト

塾や予備校に通うことは、向き不向きに関係なく、大学受験に向けて以下のようなメリットもあります。

 

最新の受験情報や、志望校の試験の傾向がわかる

「塾や予備校では、大学受験の第一関門要である共通テストの動向や、前年の受験倍率、大学や学部が重視するポイントなど、プロにしかわからない最新の受験情報を得ることができます。受験勉強は日々の学習を積み重ねることも重要ですが、こういった情報を上手に活用し、目標までのルートを正しく把握することも、同じくらい大切です。

 

勉強の仕方・コツ、試験対策テクニックが学べる

受験という関門を越えていくのは、誰にとってもそれなりに険しい道のりです。その踏破に必要なものはたくさんありますが、まず外すことができないもの…それは「テクニック」です。勉強のやり方、と言い替えることもできます。やる気はあるが、上手な勉強のやり方(テクニック)がわからない…と、多くの学生がつまずく最初のポイントでもあります。ただし、心配することはありません。テクニックはあくまでもテクニックだからです。勉強の仕方や問題の解き方のコツを習得すれば、スムーズに勉強を進められるようになりますし、。そういったテクニックを学ぶことができるのが、塾や予備校のメリットです。

 

受験期間のペースメーカーになる

続いて大事になるのが、「伴走者」の存在です。基本的には誰にとっても初めてとなる受験体験。見えないゴールに向かって、不安や迷いを抱えたまま足を前に運び続ける時間が続きますよね。そういう時に頼りになるのが、「勉強の進み具合」や「やるべきこと」を管理してくれるプロの存在。今やっていることは本当にこれでいいのか、やるべきことができているのか…そういうことに気にすることなく、目の前の勉強にだけ専念できるようになります。個別指導の塾や予備校であれば、一人ひとりに合わせて先生がサポートしてくれるので心強いですね。また、似たような目標に向かって励む同学年の友人やクラスメイトがいることで、自分の立ち位置がわかりやすくなるのもメリットの1つです。

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本番の環境に慣れる

たくさんの受験生に囲まれながら日常的に学習することで、本番特有の空気に気圧されることなく、平常心で受験本番に臨むことができるというメリットもあります。受験会場の緊張感や、予期せぬハプニングは、当然ながら学校や自宅での学習で事前に体験することはできません。どのような状況にあっても集中できるようになるためには、そのような環境を日常にしてしまうのが一番の早道です。

 

高校生が塾や予備校に通うことの具体的なデメリットは?

デメリットを強調するイラスト

ここまで見てきたように塾や予備校に通うメリットは多くありますが、デメリットもいくつかあるので確認しておきましょう。

 

お金がかかる

言うまでもないことですが、通塾にはお金がかかります。文部科学省が実施した「平成30年度子供の学習費調査」によると、1年間で塾や予備校に1円以上かけている家庭の平均額は、公立校の場合は28万3000円、私立校の場合は33万8000円となっています。

 

部活動の両立など、時間と身体に負担がかかる

現代の高校生はとにかく忙しいと言われます。学校・部活・友達付き合い・SNS・・・。特に高校1・2年生から通う場合、部活動との両立は避けて通れません。平日は家に帰る時間が遅くなることもあり、個人の予定に合わせてスケジュールが組めない塾や予備校だと、心身ともに負担が大きくなる傾向があります。

 

逆に勉強に対する苦手意識が芽生えてしまうことも

いざ通った塾や予備校が自分に合わず、勉強効率が落ちたり、勉強ギライになってしまったり、ということは往々にして発生します。本末転倒のように聞こえますが、システムの都合上、塾のやり方やカリキュラムに生徒が合わせざるをえないことも案外多いのです。自分のペースに合わない塾や予備校に通い続けることは、サイズの合わない靴を履き続けるようなもの。必ずどこかにシワ寄せがいくので、いま通っているところでやり辛さを感じているなら、一人ひとりに合わせてくれる個別指導塾など、通塾先の変更を検討してもいいかもしれません。

 

高校生で塾に行く必要がない人とは?

塾に行かずに自宅で勉強する高校生

ここまでは、塾や予備校に行った方がいい人の特徴や、行くことのメリットデメリットを説明してきました。しかし、世の中には塾に行かなくていいタイプの人もいます。

 

志望校合格への道筋が見えている

結論から言うと、塾に行く必要がないのは“いまのペースで学習を続けていれば、志望校に合格する見込みがある”人です。たとえば、模擬試験(以下、模試)の結果で志望校の判定が毎回合格圏内だったり、学校推薦枠が取れていたりする場合ですね。ただし、受期には周りの学習ペースが上がるので、模試の判定を過信しないように注意しておく必要はあります。

 

自分なりに計画立てて勉強を進められる

明確な目標があり、目標到達のための方法と具体的な計画が分かっていて、毎日着実に行動できる人に塾は必要ありません。1人で計画を立てて勉強を進めるのはなかなか難しいことですが、世の中には問題なく遂行できる人が一定いるのも事実で、そういう人たちは塾に通わずとも志望校合格を目指すことができると言えます。

 

塾は、“親が子どもに行かせるべきもの”ではない

塾通いについて親と相談する高校生

なお、ここまでを踏まえて塾や予備校を検討しても、いざという段階で「子どもが行きたがらない」ということも起こりえます。小学生くらいであれば、親の言うことを聞いて素直に動くということもあるでしょうが、中学生、高校生ともなると親の意見に反発したい、自分なりの考えがあって指図されたくないという年頃でもあります。

そういう時は、まずは子どもの話に耳を傾けるところから始めてみましょう。誰しも無理強いされるとやる気を削がれますし、無理に続けても、本人に通いたいという意思がなければ「面倒」「塾に行きたくない」と感じますし、最終的にはサボりがちになるリスクがあります。子ども本人が「勉強をしたい!」と思うための動機や目標を、親子で一緒に見つけることがスタートラインになります。
また実際に通い始めた後も、状況によって塾に行きたがらないことが起こります。親が無理やり行かせるのではなく、そこにある理由や問題を一緒に考えていく必要があります。

 

高校生のための、目的に沿った塾の選び方・チェックポイント

チェック

塾や予備校には、指導スタイルや指導方針、料金などさまざまな点で違いがあります。ここからは、塾を選ぶときにチェックするべきポイントを解説します。

 

自分に合った指導スタイルを選ぶ

塾や予備校の指導スタイルは、おおまかに「個別指導」と「集団指導」に分けられます。これらに加えて、最近では自宅で授業が受けられる「オンライン塾」も増えています。それぞれの特性を以下の表にまとめました。

塾のスタイルのマトリックス表

 

個別指導スタイルの強みは、なんといっても生徒一人ひとりの学力や志望校、スケジュールに合わせてカリキュラムを組んでもらえることです。学校の授業ついていけなかったり、部活動や習いごとが忙しくて既存のスケジュールに合わせるのが難しいという生徒にも向いています。

集団授業スタイルは、学校の授業と同じような形態で進みます。進度やペースはクラスごとに決まっているため、生徒がクラスのレベルに合わせていく必要があります。やり方やレベルが合わないというリスクがある一方、難易度の高い志望校を目指す生徒に向いていると言えます。

オンライン授業は、おもに「オンデマンド」と「オンライン」の2種類があります。どちらも自宅で受講できるのがメリットです。塾に通うのが困難な人や、塾へ移動する時間を取りたくない人におすすめです。

 

塾の指導方針をチェックする

指導方針やメソッドなど、その塾ならではの強みは大事なチェックポイントです。指導方針をチェックすれば、その塾のやり方が自分に合っているか、スパルタ型なのか伴走型なのか、押し付け型なのか自主性重視なのか、などを推し量ることができます。志望校がはっきり決まっている場合は、志望校の合格実績が多い塾を選ぶのも1つのポイントです。

 

立地や環境

塾や予備校に通い続けるためには、通いやすさも重要です。学校や家からのアクセス、駅からの距離など、通いやすい立地かどうかを確かめましょう。塾からの帰りは夜遅い時間になることもあるので、人通りや治安もチェックしておくといいですね。

 

費用はどのくらいかかりそうか?

通塾にかかる費用は授業料に加え、最初に支払う入会金、学年ごとの教材費、毎月加算される教室維持費など、塾や予備校によって変わります。事前に資料を請求したり、説明を聞いたりして、しっかり確認しておくといいでしょう。

 

口コミだけではなく、説明会や学習相談で確認する

どの塾・予備校に通うか迷ったとき、ネット上の口コミを参考にするという人も多いかと思います。実際に体験されている人の声というのは参考になりますよね。ただ、口コミは良くも悪くも他人の意見。最後の最後は、やはり実際に自分の目で確かめてみるのが一番です。坪田塾では適宜「説明会」の申し込みを受け付けています。実際に講師の話を聞いて、疑問や悩みをぶつけてみてください。

勉強以外の相談にも乗ってくれそうか

高校生ともなると勉強はもちろんのこと、勉強以外にもさまざまな不安や悩みがあったりしますよね。友人や親に相談しづらい悩みも、講師になら打ち明けられる、ということもあるかもしれません。相談をする・しないはさておき、講師が生徒の個性や特徴を尊重してくれるかどうか、一生徒ではなく、ひとりの人間として正面から向き合い精神面からもサポートしてくれるかどうかは、もしかしたら勉強面のサポートと同じくらい大切な要素かもしれません。

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