誰でも「強者」に勝てる方法

皆さんこんにちは。星ヶ丘校の大野です。 

 

今回は、「戦略」についてのお話です。

 

以下のような方に、ぜひ知っていただきたい考え方です。

 

・受験対策に迷っている人
・高校のテスト対策をどのようにやっていくべきか悩んでいる人
・「戦略なんていらない、頑張るだけでしょ」という人

 

世の中には、多くの戦略があります。
ビジネスにおいては、「経営戦略」、「販売戦略」、「事業戦略」などがありますが、
受験においては「受験戦略」と言われたりもします。

 

中でも有名なのが、ランチェスター戦略というものです。

 

ランチェスター戦略は、
第一次世界大戦時にイギリスのランチェスターが編み出した「ランチェスターの法則」と、
第二次世界大戦時にランチェスターの法則から進化した
「ランチェスター戦略方程式」をミックスした戦略です。
もともとは軍事作戦のモデルです。
ところが、今では軍事作戦の枠を超えて、一般的に使われている戦略です。

 

特に日本においては、ランチェスター戦略は競争戦略・販売戦略のバイブルといわれており、
経営の基本となっています
ランチェスター戦略ですが、大きく分けて2つの法則からなります。

 

第1法則:弱者の法則

第2法則:強者の法則

 

第1法則(弱者の法則)は、弱者(1位でない者)がとるべき戦略です。

 

数式にすると、
戦闘力=武器効率×兵力数 
と表せます。

 

いわゆる局地戦の場合、1人が攻撃できる対象が1人のみのため、
単純に人数の差が戦闘力の差に直結します。

 

例えば500人の軍と300人の軍が戦闘をしたとすると、500人の軍が200人を残して勝利します。

 

一見、少数の軍に勝ち目はないようですが、戦い方を変えることで勝機を見出すことができます。

 

例えば、相手の500人の軍を何らかの方法で200人と300人に分け、
200人の部分を集中的に攻撃すればそこでは勝利することができます。

 

つまり、「局地戦に持ち込めば勝てる」というわけです。

 

それに対して、第2法則(強者の法則)は、強者(1位の者)がとるべき戦略です。

 

数式にすると、
戦闘力=武器効率×兵力数の2乗 
と表せます。

 

兵力数で圧倒的に他者を上回る(1番強い)強者は、兵力数が占める戦闘力への影響が更に高まります。

 

先述の例を当てはめると、500の2乗=250,000 VS 300の2乗=90,000 の戦いとなり、
戦闘力にして160,000の差が生まれます。

 

つまり、強者の法則においては、もともと持っている数の差が顕著に勝敗に直結するのです。

 

「弱者」というと辛辣な言い方ですが、
ポイントは、ここでいう「弱者」とは、

「1位以外の全員」に当てはまる概念だということです。
強者ではない我々が、「強者の戦略」をとってしまうことが
最も危険である、ということです。
受験戦略でいえば、兵力数とは

「学習時間」
と置き換えることができるでしょう。
受験生、特にこれから受験対策を頑張ろうとしている現役生の中で、学習時間を誰よりも持っている

「強者」
はほとんどいないでしょう。
ですから、受験生のほとんどは、「弱者の法則」で戦うべき!
ということになります。

 

シンプルに言うと、
受験生は 部活、定期テスト、受験 というタスクをすべて完璧にこなそう!
と考えがちですが、
1年という限られた学習時間(兵力)すべてを、
できるだけ第1志望大学(敵)の対策に費やしましょう!
ということです。
一緒に頑張っていきましょう!