
高校の推薦入試や一部の都道府県で実施されている特色選抜では、面接での評価が合否を大きく左右することがあります。
しかし、「いったい何を聞かれるのだろう?」「どう準備すればいいの?」と、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、高校受験の面接でよく聞かれる質問例をもとに、今日からできる対策のポイントを丁寧に解説します。しっかり準備して、自信をもって面接本番に臨みましょう。
目次(クリックで開閉)
・高校受験の面接でよく聞かれること10選
┗受験する高校を選んだ理由
┗入学後の目標
┗将来の目標
┗志望校の印象や特徴
┗中学生活での取り組み
┗部活動での取り組み
┗自分の強み・弱み
┗自分の趣味
┗得意な教科・不得意な教科
┗最近のニュース
・高校受験の面接形式によって異なる評価ポイント<
・高校受験の面接で見られていること
┗基本的なマナー
┗高校生活に対する意欲
┗一貫性の有無
┗人間性や思考力
・高校受験における面接を成功させる8つのポイント
┗ポイント①面接練習を繰り返し行う
1. 模擬面接を繰り返す
2. 時間を計る
3. 鏡を見ながら練習する
4. 動画を撮影してみる
┗ポイント②高校の求める人物像を把握する
┗ポイント③自分の言葉で話すことを意識する
┗ポイント④笑顔を心がける
┗ポイント⑤丁寧な言葉遣いでゆっくり話す
┗ポイント⑥嘘をつかず誠実に対応する
┗ ポイント⑦身だしなみをきちんと整える
┗ポイント⑧コンパクトに話す
・高校受験の面接で想定外のことが起きたらどうする?
┗準備していない質問をされたケース
┗他の受験生と回答が同じであるケース
┗直前で体調が悪くなってしまったケース
・ 【まとめ】高校受験の面接は、事前の準備が大切
高校受験の面接でよく聞かれること10選
高校受験の面接で聞かれる質問は、ある程度パターンが決まっています。
今回は、面接で特に聞かれやすい10個の質問を、具体的な回答例とともにご紹介します。
- 受験する高校を選んだ理由
- 入学後の目標
- 将来の目標
- 志望校の印象や特徴
- 中学生活での取り組み
- 部活動での取り組み
- 自分の強み・弱み
- 自分の趣味
- 得意な教科・不得意な教科
- 最近のニュース
まずは、これらの質問に対する自分なりの回答を、事前に用意するところから始めましょう。
受験する高校を選んだ理由
高校受験の面接では、「なぜ自分がその学校で学びたいのか」「その環境で何を得たいのか」を具体的に伝えることが重要です。
その学校のカリキュラムや特色と、自分の経験・将来の目標とを結びつけることで、志望理由に説得力が生まれます。
<例> 「地域と連携したボランティア活動に力を入れている点に惹かれ、貴校を志望しました。将来は人の役に立つ仕事に就きたいという目標があり、中学時代に取り組んだ福祉体験学習の経験を活かして、人と関わる力をさらに伸ばしたいと考えています。」
入学後の目標
「高校に入ったら何を頑張りたいですか?」といった、入学後の目標や夢に関する質問に対しては、挑戦したいことを具体的に伝えることが大切です。
志望校の特徴や制度と結びつけると、「この学校についてよく研究している」という熱意をアピールできます。
<例> 「中学では生徒会活動に力を入れてきたので、高校でも行事運営などに積極的に関わりたいと考えています。貴校では生徒が主体となって文化祭や委員会活動を運営していると伺ったため、そのような環境下で運営に携わり、自分の力をより伸ばしていきたいと思いました。」
将来の目標
将来の夢やなりたい職業が具体的に決まっている場合は、その目標を持つようになったきっかけや、そこに向けて取り組んできた努力を交えて話すと熱意が伝わります。
<将来の目標が決まっている場合の例>
「将来は保育士になりたいと考えています。年の離れた妹の面倒を見るうちに、子どもと関わることが好きになりました。貴校の幼児教育・保育系の授業で専門的な知識を学び、夢への第一歩としたいです。」
一方で、まだ明確な職業が決まっていない場合でも、まったく問題ありません。
「関心のある分野」や「これから学びたいこと」を中心に据えて、前向きな姿勢を示しましょう。
<将来の目標が決まっていない場合の例>
「将来の具体的な目標はまだ決まっていませんが、人を支える仕事に関心があります。高校での学びを通じて、自分の本当にやりたいことを見つけ、進路を決定したいと考えています。」
大切なのは、自分の今の状況に合わせて、正直に、前向きに語る姿勢です。
志望校の印象や特徴
高校の印象を問われた際は、「〇〇な学校だと感じました」と、感じた印象を一言で伝えるのが効果的です。
そのうえで、学校説明会やオープンキャンパスでの体験談、パンフレットやホームページで心に残った内容を具体的に織り交ぜると説得力が増します。
<例> 「学校説明会に参加した際、先生方が生徒一人ひとりに丁寧に向き合っている姿を拝見し、温かく誠実な校風だと感じました。目標や課題に対して、真剣に向き合ってもらえる雰囲気の中で学びたいと思っていた自分にとって、理想的な環境だと感じ、貴校を第一志望にしたいという気持ちが強まりました。」
中学生活での取り組み
中学生活での取り組みを聞かれた時は、自分が何に力を注いできたかを具体的に伝えることで、人柄や努力の過程が面接官に伝わります。
勉強・部活動・委員会活動など、どんなテーマでもかまいません。「なぜそれに取り組んだのか」や「その経験からどんな学びを得たのか」を自分の言葉で表現することが大切です。
<例> 「私は、人前で堂々と話す力をつけたいと思い、中学校で生徒会役員に立候補しました。最初は緊張で声が震えることもありましたが、毎月の全校集会で発表を経験するうちに自信がつき、大勢の前でも落ち着いて話せるようになりました。学校行事の運営にも積極的に関わる中で、責任感と行動力が身に付いたと感じています。」
部活動での取り組み
仲間と同じ目標に向かって努力した経験は、面接での強いアピール材料になります。
部活動のことを問われた際は、どのような場面で、自分がどう考え、どう成長したかを具体的に伝えましょう。
<例> 「バレーボール部では副キャプテンを務め、チームの雰囲気作りに力を入れていました。練習中のミスが続くとチームの空気が悪くなりがちだったため、自分が率先して声かけを行い、誰もが前向きにプレーできる雰囲気作りを意識しました。その結果、チームがまとまり、目標だった県大会出場を果たしました。」
自分の強み・弱み
「あなたの長所と短所を教えてください」という質問は、高校受験の面接でよく問われます。
自分の強みがどのような場面で発揮されたか、そして弱みを克服するためにどう努力しているかを具体的に話すと、自己理解の深さや成長意欲が伝わります。
<例> 「私の長所は、責任感が強いところです。学級委員を務めた際、クラス全員が提出物を期限内に提出できるよう、一人ひとりに丁寧に声掛けをしました。その一方で、慎重になりすぎて行動が遅れてしまうという短所もあるため、何ごとも行動計画を立てて早めに動けるよう意識しています。」
自分の趣味
「趣味や特技はありますか?」という質問では、趣味の内容そのものよりも、その取り組みに対する姿勢や人柄が見られています。
いつから、どのようなきっかけで始めたのか、続ける中でどのような工夫や成長があったかを話せると良いでしょう。
<例> 「私の趣味は、小学生の頃から続けている料理です。休日には家族の夕食を作ることもあります。献立を考えたり、効率の良い段取りを工夫したりする中で、計画性が身についたと感じています。高校では家庭科部に入って、料理の腕をさらに磨きたいです。」
得意な教科・不得意な教科
この質問では、得意・不得意な教科を通して、学習への向き合い方や、苦手なことに対する工夫・対処法が見られています。
なぜ得意(苦手)なのか、という理由やエピソードを添えて話すことで、学ぶ姿勢や成長意欲が伝わりやすくなります。
<例> 「私は英語が得意です。海外の音楽が好きで、好きなアーティストの歌詞を調べるうちに、自然と単語や表現を覚えていきました。反して数学は苦手ですが、分からない問題は解き方を図にして整理するクセをつけたことで、以前よりも理解しやすくなりました。」
最近のニュース
高校受験の面接では、社会への関心や思考力を見るために、時事問題の質問をされることがあります。
日ごろからニュースをこまめにチェックし、ただ事実を知るだけでなく、それに対する自分の視点や意見を交えて答えられるようにしましょう。
<例> 「食品ロスの削減に関するニュースに関心を持ちました。家庭でも余った食材をアレンジしたり、賞味期限を意識したりして、無駄を減らすよう工夫しています。これは社会全体で取り組むべき大切な問題だと感じています。」
高校受験の面接形式によって異なる評価ポイント

高校受験の面接には、おもに「個人面接」「集団面接」「集団討論(グループディスカッション)」の3つの形式があります。
3つの面接形式の違いは、下表のとおりです。
| 面接形式 | 特徴 | 評価されるポイント |
|---|---|---|
| 個人面接 | 受験生1人と面接官数名で、10分程度じっくり対話する | 自己PR 志望理由 考えの深さ |
| 集団面接 | 3〜5人の受験生が順番に質問に答える形式 | 協調性 話を聞く姿勢 自分らしさの表現 |
| 集団討論 | 5〜6人でテーマに沿って30分程度話し合う | 論理的思考 リーダーシップ 協調性 |
このように、形式ごとに特徴や評価されるポイントが異なります。
高校や学科によりどの形式で実施されるのかは異なるため、募集要項などで事前に理解しておくことが大切です。
高校受験の面接で見られていること
面接では、受験生がどのような人物なのかが、態度や受け答えを通して総合的に評価されます。
面接官に良い印象を与えるには、面接官が重視して見ている以下のポイントを意識することが大切です。
- ・基本的なマナー
- ・高校生活に対する意欲
- ・一貫性の有無
- ・人間性や思考力
それぞれ詳しく見ていきましょう。
基本的なマナー
高校受験の面接では、入室から退室までの一連の行動も評価の対象です。
以下の流れを参考に、丁寧な対応を心がけましょう。
| 面接の流れ | ポイント |
|---|---|
| 1.控室で待機 | 私語を控え、服装や姿勢を整えて呼ばれるのを静かに待つ |
| 2.入室 | ノック ↓ 「失礼します」と一礼 ↓ ドアを静かに閉めて再びお辞儀 |
| 3.あいさつ・着席 | 受験番号と名前を伝え、「よろしくお願いします」とあいさつ ↓ 「失礼します」と一言添えて着席 |
| 4.質疑応答 | 結論から伝える |
| 5.退室 | お礼の言葉を伝えて一礼し、静かに退室 |
入室時は、ノック・あいさつ・一礼といった一連の動作を丁寧に行い、椅子の横に立って自己紹介をします。
面接中は背筋を伸ばして手は膝の上におき、表情は明るく、面接官の目元を穏やかに見るように意識しましょう。
自分のことは「私」と言い、言葉遣いは「です・ます」調の敬語で話します。
退室の際は「ありがとうございました」「失礼します」と丁寧にあいさつし、一礼してからドアを静かに閉めて退室します。
また、清潔感のある服装や髪型も大切なマナーの一つです。
制服は正しく着用し、前髪が目にかからないよう、事前に整えておきましょう。
高校生活に対する意欲
高校生活への意欲を面接で伝えるには、まず「なぜその高校を選んだのか」という志望理由を、自分の経験や考えと結びつけて話すことが大切です。
その高校でしかできない学びや活動に触れ、「ここで自分は成長したい」という強い思いを自分の言葉で伝えましょう。
面接では完璧な答えよりも、誠実さや真剣さが重視されます。「この学校で学びたい」という素直な気持ちを、自信をもって表現しましょう。
一貫性の有無
面接では、回答内容に一貫性があるかどうかも重要な評価ポイントです。
たとえば、志望理由、入学後の目標、将来の夢が、1つのストーリーとしてつながっていると、話に説得力が生まれます。
また、推薦入試では、事前に提出した志望理由書や自己PR書の内容と、面接での受け答えに矛盾がないかも見られます。面接前には提出した書類を見直し、全体を通して「軸」のある受け答えができると、面接官に好印象を与えられます。
人間性や思考力
エピソードや経験談を通して、面接官に自分という人間の魅力を感じ取ってもらうことも大切です。
たとえば、中学校で頑張ったことや印象に残った出来事を具体的に話すことで、自分の価値観や努力する姿勢が自然と伝わります。
長所・短所を問われた時には、日常の中でどのような工夫や成長があったのかを添えると、より深みのある回答になります。
また、面接では人間性や思考力を図るために、自身のエピソードや体験談のほか、時事問題やユニークな問題が出されることがあります。「最近のニュースで気になったものを教えてください」「自分を動物に例えると?」といった問いでは、必ずしも正解を求められているわけではありません。
どのような質問にも、自分なりに考えた過程を、慌てずに落ち着いて伝える姿勢が評価されます。
高校受験における面接を成功させる8つのポイント

高校受験の面接で成功するためには、事前の準備と当日の心構えの両方が大切です。
特に、以下の8つのポイントを意識しましょう。
- ①面接練習を繰り返し行う
- ②高校の求める人物像を把握する
- ③自分の言葉で話すことを意識する
- ④笑顔を心がける
- ⑤丁寧な言葉遣いでゆっくり話す
- ⑥嘘をつかず誠実に対応する
- ⑦身だしなみをきちんと整える
- ⑧コンパクトに話す
それでは、面接を成功に導くための具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。
ポイント①面接練習を繰り返し行う
面接本番に自信を持って臨むには、事前の練習が欠かせません。
繰り返し練習することで、緊張を和らげ、安定した受け答えができるようになります。
ここでは、効果的な面接の練習方法を4つお伝えします。
- 1. 模擬面接を繰り返す
- 2. 時間を計る
- 3. 鏡を見ながら練習する
- 4. 動画を撮影してみる
詳しく見ていきましょう。
1. 模擬面接を繰り返す
まずは、保護者の方や先生に面接官役をお願いし、実際の雰囲気に近い形で練習してみてください。年齢や立場の異なる大人と繰り返し練習することで、どのような面接官が相手でも落ち着いて対応できる柔軟さが身につきます。
また、塾に通っている場合は、経験豊富な講師から具体的な改善点を指摘してもらうこともできます。
練習では「自分の言葉で話す」ことを常に意識し、暗記に頼らず自分の考えを伝える力を養いましょう。
2. 時間を計る
面接練習では、必ずタイマーを使って時間を計りましょう。
高校受験の個人面接は、1人10分程度、その中で、自己PRは30秒~1分ほどしか与えられません。長く話しすぎると、「要点をまとめるのが苦手」という印象を与えかねません。
1つの質問に対する回答は、長くても2分以内を目安に、簡潔にまとめる練習を重ねましょう。
3. 鏡を見ながら練習する
鏡を見ながら話すことで、自分の表情や姿勢、手の動きなどを客観的にチェックできます。
「笑顔のつもりが、引きつった表情になっていた」「話をしているうちに猫背になっていた」など、表情だけでなく身振り手振りなど、自分では気づかなかったクセを発見できるのが大きなメリットです。鏡さえあれば1人でいつでも練習できるため、手間もかかりません。
意識せずとも自分の理想通りの振る舞いができるよう、本番を想定しながら繰り返し練習しましょう。
4. 動画を撮影してみる
前述の鏡を使う方法と同じく手軽ながら、非常に効率的な方法が動画を活用した面接練習です。話し方や表情、声のトーン、姿勢などを確認できる点は鏡を使う方法と同じですが、記録として残せることが大きな違いです。
練習を始めてから1日目の動画と10日目の動画を見比べて、良くなった点、また改善する必要がある点などを比較すると、より具体的に分析しやすくなります。
時計や鏡、動画撮影など、どのような方法であっても、模擬面接の数をこなせばこなすほど質が高くなり、面接当日の自信につながるものです。
いずれの方法も自宅で簡単に実践できるので、面接に余裕を持って挑めるようにできるだけ早く取り組んでみてください。
ポイント②高校の求める人物像を把握する
志望校がどのような生徒を求めているのかを理解し、自分自身の経験や考えと結びつけてアピールすることが大切です。
面接では、学校の教育理念や校風に合った人物かどうかも見られているため、学校のホームページやパンフレット、学校説明会などで事前に情報を収集しましょう。
その上で、自分の経験や価値観を交えて志望理由や自己PRを組み立てると、説得力のあるアピールにつながります。
ポイント③自分の言葉で話すことを意識する
面接では、用意した回答をそのまま暗記して話すのではなく、自分の言葉で、自分の考えを伝えることがとても大切です。
面接官は、用意された完璧な答えよりも、受験生本人の素直な考えや思いを聞きたいと思っています。回答は「文章」で覚えるのではなく、「キーワード」や「要点」で整理しておくといいでしょう。
たとえば「頑張ったこと」を「野球部」や「自主トレ-ニング」といったキーワードで覚えておけば、面接本番で少し角度が変わった質問が飛んできても、応用を利かせた柔軟な回答が可能です。
ポイント④笑顔を心がける
受け答えの内容だけでなく、「表情」も面接の評価対象となります。
笑顔は面接官に安心感や親しみやすさを与え、「もっと話を聞きたい」と感じさせる大きな武器です。
練習した通りに明るくハキハキと話すことを意識し、上の歯が少し見えるくらいを心がけると、自然に口角が上がり、爽やかな印象を与えられます。
面接当日は、緊張からどうしても表情がこわばりがちです。
「ポイント①面接練習を繰り返し行う」の項でもお伝えしたように、本番になって緊張で笑顔が抜けてしまわないよう、本番さながらの緊張感を持った事前練習が重要です。
ポイント⑤丁寧な言葉遣いでゆっくり話す
面接で良い印象を与えるために、丁寧な言葉遣いと、落ち着いた話し方を心がけましょう。
丁寧な言葉を使うことは、誠実さや礼儀正しさを伝える基本です。「~みたいな」「~とか」といったくだけた表現は避け、「~に感動しました」「~などが印象に残っています」など、きちんとした言葉に言い換えることを意識してください。
また、緊張すると早口になりやすいため、意識してゆっくりと話すことを意識しましょう。そうすることで、落ち着いた印象を与え、相手も聞き取りやすくなります。
ポイント⑥嘘をつかず誠実に対応する
自分をよく見せたいという気持ちから、話を盛ったり、事実と異なることを言ったりしてしまうのは、かえって逆効果です。
面接官は多くの受験生を見てきたプロであり、不自然な点や嘘はすぐに見抜いてしまいます。
たとえば、部活動を途中で辞めた経験があっても、その理由や経験から何を学び、その後どう行動したかを正直に伝えれば、前向きな姿勢として評価されることもあります。
偽りの自分を演じるよりも、ありのままの自分を誠実に伝えることを意識して面接に臨みましょう。
ポイント⑦身だしなみをきちんと整える
面接では、第一印象が大切です。清潔感のある服装を心がけ、制服は正しく着用しましょう。シャツのボタンがきちんと留まっているか、リボンやネクタイは曲がっていないかなど、細かな部分まで丁寧に確認することが大切です。
また、靴はきれいに磨き、靴下は無地を選びましょう。
髪型も印象を大きく左右します。寝ぐせを直し、前髪が目にかからないよう事前に整えておくと安心です。
面接当日は、鏡や携帯用の粘着ローラーを持って行き、控室で身だしなみチェックを行いましょう。
ポイント⑧コンパクトに話す
話が長いと、「要領を得ない」という印象を与えてしまいます。
下記の順序で、結論を先にしてコンパクトに話すことを意識しましょう。
結論(「私の長所は〇〇です」など)
↓
理由(「なぜなら~~だからです」)
↓
具体例(「例えば、~という経験がありました」)
各質問への回答は2分以内、自己PRは30秒〜1分程度を目安に、伝えたい内容を事前に整理しておくと、本番でもスムーズに話せます。
高校受験の面接で想定外のことが起きたらどうする?

どれだけ準備をしていても、面接本番では予想外の出来事が起こることもあります。
そのような場面でも落ち着いて対応できるよう、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 1.準備していない質問をされたケース
- 2.他の受験生と回答が同じであるケース
- 3.直前で体調が悪くなってしまったケース
それぞれのケースを、詳しく解説してきます。
準備していない質問をされたケース
予想外の質問をされた時は、あわてずに「少し考えてもよろしいでしょうか」と時間をもらい、落ち着いてから答えましょう。
面接官が見ているのは「答え」そのものではなく、「予期せぬ事態にどう対応するか」という姿勢です。
どうしても答えが見つからない場合でも、「申し訳ありません、今は思いつきませんが、この後に調べてみたいと思います」といった前向きな姿勢を示すだけで、印象は大きく変わります。
想定問答を丸暗記するのではなく、自分の言葉で考えて話せるよう事前に練習しておくのがポイントです。
例えば、模擬練習の段階で面接官役の相手に、想定外の質問をしてもらったり、自分の回答に対してあえて深掘りの質問をしてもらったりする練習が効果的です。
この練習を繰り返して、自身の理解度や思考力を客観的に把握し養うことで、想定していない質問にも焦らず自分の言葉で話せる力が身につきます。
他の受験生と回答が同じであるケース
集団面接で、自分の番の前に他の受験生が似たような回答をしていたとしても、あわてたり、答えを無理に変えたりする必要はありません。
「私も〇〇さんと同じ考えですが、特に私は□□という点でそのように考えます」と一言添えた上で、自分なりの経験や考えを交えて話すことで、まったく違う、自分だけの回答になります。
焦って答えを変えようとすると、かえって不自然になり、自信のない印象を与えてしまうかもしれません。
自分らしさを活かした考えや意見を落ち着いて伝えることが好印象につながります。
直前で体調が悪くなってしまったケース
面接当日は、緊張や慣れない環境から、急に体調が悪くなってしまうこともあります。
その際は無理をせず、近くにいる先生や係のスタッフに「気分が優れないので、少し休ませていただけますか」と早めに伝えましょう。
面接の順番を変更してくれたり、別室で対応してくれたりと、学校側も柔軟に配慮してくれます。
体調不良を我慢して面接に臨んでも、本来の力を発揮できないまま終わってしまうかもしれません。
周りの大人を頼ることも大切です。少しでも良い状態で本番を迎えられるようにしましょう。
【まとめ】高校受験の面接は、事前の準備が大切
高校受験の面接では、よく聞かれる質問のパターンを把握し、自分の言葉で答えられるよう準備しておくことが成功の鍵です。
マナーや表情、話し方といった第一印象も評価を左右するため、日頃から意識して練習を重ねましょう。
この記事で紹介した内容をもとに、自分の考えや経験を整理し、自分の言葉にする準備を進めていけば、面接本番でも落ち着いて話せるはずです。
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