
限られた時間で成果を出すには、勉強の「質」を見直すことも非常に大切です。
特に、朝の時間をどう有効に使うかは、1日の学習効率や集中力を大きく左右する鍵となります。
本記事では、朝に勉強するメリットや、効果的な勉強法、また朝の学習に向いている教科などを詳しく解説します。
朝の時間を味方につけて学習効果を向上させたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次(クリックで開閉)
・朝に勉強するメリットは?
┗メリット①情報が頭に入りやすい
┗メリット②集中力が途切れにくい
┗メリット③ネガティブな気持ちになりにくい
┗メリット④勉強する習慣が身に付きやすい
・朝に勉強する際は何時から始めるのがよいのか
・朝の勉強におすすめの教科
・朝に勉強する際に押さえておきたいポイント
┗ポイント①朝の勉強時間は徐々に増やしていく
┗ポイント②無理のない範囲で勉強を進める
┗ポイント③毎日同じリズムで生活する
┗ポイント④タイムスケジュールを作成する
┗ポイント⑤目を覚ます時間を確保する
・朝と夜ではどちらが勉強する時間に適しているのか
・【まとめ】朝の習慣に勉強をとりいれてみよう
朝に勉強するメリットは?
実は朝に勉強することには、科学的にも裏付けされた多くのメリットがあります。
- ①情報が頭に入りやすい
- ②集中力が途切れにくい
- ③ネガティブな気持ちになりにくい
- ④勉強する習慣が身に付きやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①情報が頭に入りやすい
私たちの脳は、睡眠中にその日得た情報を整理し、必要な記憶を定着させる働きをしています。
そのため、朝起きた時の脳は、前日の情報が整理された「まっさらな状態」にあり、新しい情報を効率的に受け入れやすくなっています。
特に、起床後3時間は「脳のゴールデンタイム」と呼ばれ、ドーパミンやノルアドレナリンといった意欲や集中力を高める神経伝達物質が活発に分泌される時間帯です。
このゴールデンタイムに学習することで、理解力や吸収力が高まり、効率的に勉強を進めることができるのです。
また、前日の夜に覚えたことを翌朝に復習すると、睡眠中に整理された記憶がさらに定着しやすくなり、学習効果が飛躍的に向上します。
こうした理由から、朝の時間帯は新しい知識のインプットやや前日の復習に最適です。
メリット②集中力が途切れにくい
朝は、睡眠によって脳が十分に休まっており、疲労や眠気が少ない状態で、高い集中力や思考力を発揮しやすい状態にあります。
また、朝の勉強は登校や通塾、その他の予定までの限られた時間に行うことが多いため、「何時までにこれを終わらせる」という明確な目標意識が働きやすくなります。
これにより、勉強をだらだらと長引かせず、短時間で集中して勉強に取り組むことが可能です。
この脳がフレッシュな状態と、適度な時間制限の組み合わせにより、集中力を保ちながら効率よく勉強が進むので、朝は最適のタイミングといえます。
メリット③ネガティブな気持ちになりにくい
朝は、気分の安定や意欲の向上に関わる「セロトニン」や「ドーパミン」といった脳内物質が分泌されやすい時間帯です。
気持ちが安定していると、勉強への意欲が保ちやすくなり、苦手な教科にも前向きな気持ちで取り組めます。
また、朝に早起きして勉強を進められると、達成感や自信が生まれます。
このポジティブな感覚が、その日1日の勉強に対するモチベーションをさらに高めてくれるでしょう。
朝の勉強は、学習効率が向上するだけでなく、気持ちの面でも良い影響を与えてくれるのです。
メリット④勉強する習慣が身に付きやすい
朝は洗顔や着替え、朝食といった毎日の一連の行動が決まっており、生活リズムが安定しています。
この決まった流れの中に勉強時間を組み込むことで、歯磨きと同じように、勉強を自然な「習慣」として定着させやすくなります。
それに比べて、放課後や夜の時間帯は、部活や友人との予定、テレビやスマホなどの誘惑により予定が乱れてしまうことも少なくありません。
他の予定に左右されにくい朝のうちに勉強することを、毎日の習慣の一つとして定着させるとよいでしょう。
朝に勉強する際は何時から始めるのがよいのか
朝は、目安として6時から7時の間に勉強を始めるのがおすすめです。
この時間帯に太陽の光を浴びることで体内時計が整い、脳の働きも活発になります。
ただし、無理に睡眠時間を削って4時や5時に起きようとすると、日中に眠気に襲われ、かえって集中力が落ちてしまうこともあります。
大切なのは、自分の生活リズムに合った起床時間と勉強時間を設定し、毎朝同じリズムで学習を「継続」することです。
朝の勉強におすすめの教科

朝の勉強に取り組むなら、以下の教科がおすすめです。
- ・数学
- ・理科
- ・英語
睡眠によって脳がリフレッシュされた朝は、計算問題や記述問題、公式や原理の理解、実験結果の整理など、高い思考力や理解力が求められる学習に最適です。
朝のクリアな状態で取り組むと理解が深まりやすく、深い知識につながり、知識の定着も促進されます。
また、長文読解やリスニング、英単語の書き取りといった英語の勉強も、頭がすっきりしている朝に進めることで、内容の理解が深まりやすくなります。
前日の夜に覚えた英単語を朝に書き出して復習するなど、インプットとアウトプットを分けて行うことも効果的です。
さらに、朝は気持ちが前向きになりやすい時間帯なので、つい後回しになりがちな苦手意識のある教科にも挑戦しやすい時間帯です。
「苦手科目は朝一番に片づける」という習慣をつけると、1日の勉強を気持ちよくスタートさせることができるでしょう。
朝に勉強する際に押さえておきたいポイント
朝に勉強するときの効果を高めるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- ①勉強時間を徐々に増やす
- ②無理のない範囲で勉強を進める
- ③毎日同じリズムで生活する
- ④タイムスケジュールを作成する
- ⑤目を覚ます時間を確保する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント①朝の勉強時間は徐々に増やしていく
それまで朝勉強の習慣のなかった人が、いきなり長時間勉強に取り組むと、その日はできたとしても翌日以降も継続するのが難しくなってしまう可能性があります。
大切なのは習慣化することです。
最初の1週間は15分だけ机に向かい、慣れてきたら30分、最終的に1時間を目指すなど、まずは短時間からスタートし、徐々に時間を延ばすようにしましょう。
初めから1時間の勉強に取り組むのではなく、短時間でも「今日もできた」という達成感を積み重ねることが、継続への一番の近道です。
ポイント②無理のない範囲で勉強を進める
朝の勉強を継続するには、内容面でも無理のないペースで進めることが大切です。
初めのうちは、前日の復習や簡単な計算練習など、頭をあまり悩まなくても取り組める内容や、得意な科目から始めてみましょう。
まずは「朝、机に向かう」こと自体を習慣にすることが目標です。
朝勉強が習慣化してきたら、徐々に長文読解や応用問題など難易度が高い課題や、苦手科目に挑戦していくのが効果的です。
ポイント③毎日同じリズムで生活する
毎日同じ時間に起きて、規則正しい生活リズムを作ることも、朝勉強の効果を最大限に引き出す鍵となります。
起きる時間が日によってバラバラだと体のリズムが崩れ、頭がぼんやりして集中しにくくなります。
また、夜更かしをして無理に早起きしても、睡眠不足からくる眠気や疲労で、せっかくの朝勉強の効率が下がってしまいます。
夜は早めに寝ることを意識し、できれば週末も平日と同じ生活リズムを変えないようにすると、毎朝スッキリした脳で、効率よく勉強に取り組むことができます。
ポイント④タイムスケジュールを作成する
朝の勉強を効率よく進めるためには、あらかじめタイムスケジュールを作成することをおすすめします。
何時に起きて、何時から何を勉強するかを具体的に決めておくことで、迷うことなくスムーズに行動に移せます。
たとえば、「6時半に起きて、7時から30分間は数学の応用問題、次の15分は英単語の復習」など、科目や学習内容を細かく計画しておくと、行動に移しやすくなります。
予定どおりに勉強を終えられれば、達成感が得られ、更なる勉強への意欲にもつながるでしょう。
ポイント⑤目を覚ます時間を確保する
なお、朝の短い時間を無駄なく使うにしても、起きてすぐに机に向かうことは避けたほうがよいでしょう。
というのも、起床直後は脳も体もまだ完全に目覚めていないため、本格的な勉強を始める前に、心と体を活動モードに切り替えるウォーミングアップの時間を設けることが大切です。
朝勉強の集中力を最大限に高めるために、起床後に以下の行動を取り入れてみてください。
- ・カーテンを開けて日光を浴びる
- ・水を飲む
- ・軽く体を動かす
- ・朝食を摂る
起きてから10〜30分ほどは目覚ましの準備時間として、日光を浴びて体を軽く動かすことに使います。
特に、脳に栄養を送るためにも、朝食は抜かずにしっかりと食べることが重要です。
朝と夜ではどちらが勉強する時間に適しているのか

「結局、朝と夜、どちらの時間帯が勉強に向いているの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。結論から言うと、どちらか一方が優れていると一概に言うことはできません。
それぞれに異なるメリットがあり、学習内容に応じて上手に使い分けるのが最も効果的です。
朝は脳がすっきりとしていて、集中力や思考力が高まりやすい時間帯です。
そのため、理系科目の記述問題や計算問題、長文読解といった、頭を使う学習に向いています。
また、新しい知識を整理したり、前日の内容を復習したりするアウトプットの時間として活用すると、より定着しやすくなるでしょう。
一方、夜は脳が少し疲れており、複雑な思考には向いていませんが、記憶には適しています。
これは、寝る前にインプットした情報を、脳が就寝中に整理し、記憶として定着させる働きがあるためです。
英単語や漢字、歴史の年号や用語などのインプットを寝る前に行うと、記憶に残りやすくなります。
「夜に暗記、朝に復習」といったサイクルで勉強するなど、それぞれのメリットを生かした学習方法を取り入れることが大切です。
【まとめ】朝の習慣に勉強をとりいれてみよう
朝の勉強には、情報の吸収力や集中力の向上、そして気分の安定といった多くのメリットがあります。
起床後の時間を有効活用することで、1日の学習を効率的かつ前向きに学習を進められるのが大きな魅力です。
まずは自分の生活リズムに合った無理のない方法で、1日15分からでも朝勉強を取り入れてみましょう。
短時間でも取り組むことで、達成感を積み重ねることが継続するポイントです。
本記事の内容を参考にして、ぜひ自分に合った朝勉強のスタイルを見つけ、実践してみてください。
映画『ビリギャル』でおなじみの個別指導塾!坪田塾とは
坪田塾は中学校1年生~高校3年生、高卒生(浪人生)を対象にした個別学習塾・予備校です。首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、名古屋、大阪、兵庫に24校舎、日本全国に指導を提供するオンライン校を加えて全25校舎を展開しています。
坪田塾では、学力や学校のスケジュールに合わせて勉強できる個別プログラムに加え、教育心理学に基づく9つの性格タイプに合わせた指導・声掛けによって、子ども一人ひとりを支えて寄り添う、「子」別指導に力を入れています。
この科学的に証明された学習法により、多くの受験生の偏差値を短期間で大きく上げて、難関校合格へと導いています。料金も1時間1,640円~と、通いやすい料金体系です。
「ビリギャル」でおなじみの坪田塾に興味がある方は、ぜひ無料体験授業を受講してみてください。
◆坪田塾の校舎一覧はこちら
無料
学習相談実施中!
学力診断をもとに専用の学習計画をご提案します













