こんにちは!大森校の駒宮です。
突然ですが、皆様は「豚の角煮」はお好きですか?甘辛のタレに、とろとろの脂身……。
想像するだけで頬が緩んでしまいますね!
それでは、豚の角煮を発明した人物をご存じでしょうか?
その名は「蘇東坡(そとうば)(蘇軾(そしょく))」。
中国の宋王朝、日本で言うと鎌倉時代にあたる時期に生きた人です。
そして私が思うに、この人は「人生を楽しむ天才」です。
角煮の話と合わせて、その生き方をご紹介しましょう。
「人生を楽しむ天才」と言うのは、言い換えれば「発想の転換が上手い」ことに他なりません。
蘇東坡は当初はエリートコースを歩み朝廷に仕えましたが、権力闘争に敗れ、
都から遠く離れた地方に左遷されてしまいます。
しかし彼は、左遷先でも景色の良い所に出かけたり詩を書いたり、
その場その場で楽しみを見つけていきました。
実は、豚の角煮もそんなポジティブシンキングから生まれた料理です。
蘇東坡はグルメでもあったのですが、彼が生きた宋の時代、肉では羊肉が圧倒的に人気で、
豚肉は全然人気がありませんでした。
人気がない豚肉の、しかも安物で質が悪い「くず肉」をどうにかして美味しく食べよう!
という試行錯誤の結果生まれたのが「豚の角煮」なのです。
彼は他の人が見向きもしないものに価値を見出して、美味しい料理に変えてしまったのです。
その他にも墨が好きすぎて自作に挑戦する、
UFOを目撃した(!)など色々面白いエピソードに事欠かない人物ですが、
蘇東坡の話はこの辺にしておきましょう。
さて、自分を取り巻く環境を見渡してみて
「不満が全くない!」と言う人はあまりいないのではないでしょうか。
では、その「不満」とどう付き合っていけばいいのでしょうか?
例えば「どうしても苦手だ」と感じる相手がいたとします。
そうしたら、無理やりにでも「その人の良い所」を20個書き出してみましょう。
「良い所」が見つかると、少しずつその人が好きに思えてきます。
人間関係に限らず、例えば大変な受験や、コロナ禍での退屈なインドア生活。
それも「良い所」を探してリストアップしてみると、見方が変わってくるはずです。
皆様は今、何か不満に感じていることはありますか?
それも見方を変えれば、案外楽しめるかもしれませんよ。そして人生、楽しんだもの勝ちです。
人生を楽しむためにも、「良い所探し」、始めてみませんか?