「諦めること」と「立ち位置を考えること」の大きな差

こんにちは、車道校講師の阪本です。

 

早いもので今年ももう1ヶ月が過ぎました。

学校によって学年や時期は違いますが、

時期的に文系か理系かを選ぶという話が挙がるところも多いと思います。

 

そんな中で、先日ちょっと、というか、

かなり嬉しいことがあったので、皆さんの参考になればと思いながらお話します。

 

薬学部志望で昨年の春に入塾して、

英語も数学も中学校の内容の復習から勉強を始め、

今は高校範囲の勉強を進めてくれているという高校1年生のAさんのお話です。

 

そのAさんの通っている高校では、

高校1年生の秋という他の高校より早いタイミングで

具体的な志望校や文系と理系の選択についての話になったようなのですが、

そこで学校の先生から言われたのが…

 

「薬学部を諦めろ」ということでした。

 

薬学部を目指すのではなく、管理栄養士とかを勧められたとも。

 

Aさんは学校の定期テストではほぼビリで、

「薬学部を目指すような子はクラスで5番以内にいるような子」

と言われたこともあり、日々勉強をがんばってくれているだけに、

かなりショックを受けたような表情で塾に来て報告してくれたのです。

 

先に言っておくと、別に学校の先生を批判するつもりはまったくないです()

むしろ学校の先生にとっては「安全/確実に進路を確定させる」ことも

仕事のひとつなので、当然と言えば当然の選択です。

Aさんの第一志望はそれこそトップクラスの大学なので、

「一般的」には現実的に「無理」と取られるのもわかります。

 

一方で、まだ高校1年生の秋、高校に入学してからまだ半年、

大学入試まではあと2年半あります。

 

そこで、

 

・志望校に合格するくらいのレベルなら、最終的に受験前には5番くらいにはいたいよね。

 

・けど、今その位置にいる必要はある?

 

・それに、薬学部ならどこまで行っても【英語と数学と化学】が重要で、

私立大学ならこれだけだし、国公立大学でも他科目はセンター試験で

ちょっとっていう感じ。

 

・入塾したときは中学校の復習から始めて、

それから半年で今は高校範囲を勉強している。

 

・この調子で進めれば、来年の今頃には、

受験まで一年を残して英語と数学の基礎学習をやり終えて、化学も始めているはず。

 

・あと1年ちょっとして高校2年生の終わりくらいにマーク模試があるから、

ここでいきなり結果出したらかっこよくない?

 

といったことを話しました。

 

それから「一緒にそこを目指そうよ」と伝えると、

その日からまた目の色を変えてそれまで以上に

勉強を頑張ってくれるようになったのです。

改めて「絶対に一緒に合格するんだ!」と私の方が逆に元気をもらいました。

 

Aさんのように、薬学部に行って薬を通して世の中に貢献したいという

「志」を持っている子に

 

・今こうだから

といって、

・全く興味がない「管理栄養士」とかで妥協する

として、テンションが上がるかというと・・・いや、下がりますよね()

 

皆さん、入塾のときの説明会で、

「最終目標」はできるだけ高く

という話を聞いていたと思います。

 

SEXY-ZONEの勝利くんの話」と聞くと思い出してもらえる方も多いと思います。

忘れていたら塾の先生にまた聞いてみてください()

 

今の立ち位置から、周りからは「絶対無理」

と言われたり思われたりしていることを達成した姿を想像したら、

テンションが上がりませんか?

 

むしろ、「絶対無理」と言われていることに対して、

諦めるのではなく「どうやって達成するか」を考えると、

今目の前でやるべきこともはっきりとわかってきます。

 

こと受験に関していえば、

少なくとも先生たちはプロとしてその方法をたくさん知っています

ぜひ学校で文系と理系の選択や、志望校の話が挙がったときは、

迷わず塾で先生に相談してもらえると嬉しいです!

 

ちなみにこのAさん、ご両親も素敵な方で、

その全面的なバックアップを得て学校の面談で「それでも薬学部を目指す」

と言い切ってくれたそうです。

 

そうやってご両親を動かしたのは、

Aさん自身が想いを行動で表わしてくれているからなんだろうなと思います。

 

「絶対無理」と言われることを覆すにはご家庭での支えが必要不可欠なので、

ご両親にも本当に感謝ですし、身が引き締まる想いです。

 

今目の前にいる皆さん全員と、それぞれの夢を一緒にかなえていきたいなと強く想わせてもらいました。

 

もちろん、一流の結果を出すには一流の努力が必要ですし、

それは生徒の皆さんも先生たちも同じです。

 

テンションが上がる目標に向かって、一緒にがんばっていきましょう!!