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自己推薦書の書き方とは?例文つきで書き出しや締め方も紹介

いざ自己推薦書を書こうとしても、何から始めればよいのかわからず、手が止まってしまってはいませんか?
書き出しに悩み、伝えるべきエピソードが思いつかず、最後の締め方に迷うのは、多くの受験生に共通する悩みです。
本記事を参考に、自己推薦書の書き方やポイントを押さえ、一緒に志望校の合格を勝ち取りましょう。

 

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目次(クリックで開閉)

・自己推薦書の概要
 ┗自己推薦書が必要な理由
・自己推薦書と志望理由書の違い
・自己推薦書に盛り込む要素
 ┗長所
 ┗独自のエピソード
 ┗将来のビジョン
・自己推薦書を書く際の準備
 ┗志望大学をリサーチする
 ┗自己分析を行う
・自己推薦書を書く手順
 ┗ステップ①書く内容を整理する
 ┗ステップ②下書きを作成する
 ┗ステップ③下書きした内容を添削する
 ┗ステップ④清書する
・自己推薦書の構成の例

・思いが伝わる自己推薦書を書くコツ
 ┗コツ①結論を最初に書く
 ┗コツ②文章全体に一貫性を持たせる
 ┗コツ③具体的なエピソードを盛り込む
 ┗コツ④入学後の姿が想像できる文章にする
・自己推薦書を書く際の注意点
 ┗注意点①虚偽・誇張の記述はしない
 ┗注意点②志望理由書との重複に注意する
・自己推薦書の書き出しと締め方の例
・良い自己推薦書の例
・自己推薦書の書き出しと締め方の例
・悪い自己推薦書の例
・【まとめ】自己推薦書には長所や将来のビジョンを盛り込む!正しい書き方を押さえて志望校への合格を目指そう

 

自己推薦書の概要

自己推薦書は、自分の経験や強みをもとに、“自分がいかにこの大学にふさわしい人物か”をアピールするための書類です。
単なる自己紹介ではなく、入学後にどう活躍できるのか、大学にどのような価値をもたらす人物なのかを具体的に伝えることが求められます。

文字数の目安は、800〜2,000字程度です。
大学側から文字数が指定されている場合は、その9割以上を書くように心がけましょう。
指定文字数がなく、ノートのように罫線が引かれた用紙に記述するよう指示されている場合は、1行40字前後を目安に書くとバランスの取れた仕上がりになります。

 

自己推薦書が必要な理由

大学側が自己推薦書の提出を求めるのは、学力だけでは測れない、志望者の人物像を知るためです。

どれだけ成績が優秀で、部活動やボランティア活動に励んでいたとしても、それらの実績が羅列されているだけでは人物像を理解するための説得力に欠けてしまいます。
大学側が重視しているのは、それらの経験から志望者が何を考え、何を学び、今後にどう活かそうとしているのか、という点です。

そのため実績だけでなく、経験を通して生まれた自分自身の思いや得られた学びを、具体的かつ的確に伝えることを意識しましょう。

 

自己推薦書と志望理由書の違い

自己推薦書と似た書類に“志望理由書”がありますが、両者では伝えるべき内容の重点が異なります。

自己推薦書は、“自分がこの大学にふさわしい人物である”と、アピールするためのものです。
高校生活での経験や自分の強み、性格、特技などを踏まえ、志望校との相性の良さや自分自身の適性を伝えます。

一方、志望理由書は、“なぜこの大学で学びたいのか”という動機や目的を述べる書類です。
志望校を選んだ理由とともに、入学後に学びたいことや取り組みたい活動なども具体的に書きます。

このように自己推薦書と志望理由書とでは目的や役割が異なるため、それぞれの求められるポイントを理解し、内容を混同せずに作成することが重要です。

 

自己推薦書に盛り込む要素

自己推薦書を書く際には、自分自身の魅力をきちんと伝えるために盛り込みたい要素がいくつかあります。
ここでは、その中から特に重要な3つに絞って詳しく解説します。

【自己推薦書に盛り込む要素】

  • 長所
  • 独自のエピソード
  • 将来のビジョン

 

長所

自己推薦書でアピールすべき要素の筆頭は、自分の長所です。

長所といっても、「我慢強い」や「積極性がある」など、ありきたりな抽象的な表現だけでは、大学側にはあまり響かないでしょう。

自己推薦書に長所を書く本当の目的は、“自分を客観的に理解し、分析することができる”姿勢を示すことです。
単に長所を述べるのではなく、なぜそれが長所だと考えるに至ったのか、その経緯や理由を掘り下げて書くことが重要なのです。

長所を書く際は、以下の例文を参考にしてみてください。

長所の書き方の例
私の長所は、積極性があるところです。
そのように考えるようになったのは、文化祭の実行委員に立候補し、責任ある役割を最後までやり遂げた経験があるためです。
実際にその姿勢を先生から「積極的ですばらしい」と評価していただき、自信につながりました。

このように、長所を認識した背景を具体的に説明することで、内容にリアリティと説得力が増します。

 

独自のエピソード

自己推薦書には、自分にしかない「独自のエピソード」も盛り込みましょう。
その経験を志望動機や将来の目標と結びつければ、ほかの誰も真似できない、個性的で印象深い自己推薦書になります。

記述するエピソードは、何か特別な出来事である必要はありません。
留学や国際交流のような非日常的な経験でなくても、普段の学校生活や日常の中に自分自身だけの経験は隠れているものです。

【個性的な経験の例】

エピソード将来の目標
例①部活動で、意見が対立したメンバー同士の調整役を務めた。異なる考えを持つ人たちの間で、架け橋となれる存在になりたい。
例②アパレル販売のアルバイトで、お客様の好みや悩みに合わせた提案や気配りを心がけた。お客様一人ひとりに合わせた提案や対応が求められる仕事に就きたい。
例③友人から恋愛相談をよく受ける。悩みを聞く力を活かして、メンタルサポートの分野で活躍したい。

こうした日常の出来事も、自分らしい視点で語れば、大きな説得力を持ちます。
また、一つひとつの経験に意味を見出す姿勢そのものが、選考の場でも評価されるでしょう。

 

将来のビジョン

入学後に取り組みたいことや、夢・目標といった「将来のビジョン」も、自己推薦書に欠かせない要素の一つです。

ただし、将来のビジョンを記述する時は、その大学の募集要項や教育理念に合った内容となるよう配慮しなければなりません。

たとえば国際教育に力を入れている大学であれば、留学や英語の資格取得に対する意欲を示すとよいでしょう。
基礎研究を重視する大学なら、「将来は研究者として社会に貢献したい」という思いを伝えることで、大学の理念と自分の将来像のつながりを示すことができて、内容に一貫性が生まれます。

 

自己推薦書を書く際の準備

魅力的な自己推薦書を書くためには、事前の準備が何よりも大切です。
以下で紹介する準備を丁寧に行うことで、読み手の心に響く内容に仕上げることができます。

 

志望大学をリサーチする

自己推薦書を作成するうえで、まず取り組むべきは、志望する大学について深く理解することです。

大学にはそれぞれ教育理念や校風、カリキュラムなど独自の特徴があります。
こうした情報を把握し、自分の経験や強みと結びつけてアピールすれば、説得力のある自己推薦書に仕上がります。

具体的には、以下のような方法でリサーチしてみるとよいでしょう。

【大学のリサーチ方法】

  • 大学の公式ホームページやパンフレットを読む
  • オープンキャンパスや大学説明会に参加する
  • 在学生や卒業生に話を聞く

 

大学の公式ホームページやパンフレットでは、建学の精神や学部の方針、教育内容などを詳しく知ることができます。
実際の雰囲気を感じたいなら、オープンキャンパスや説明会に参加して、教職員の話を直接聞いてみるのもおすすめです。
また、在学生や卒業生の話を聞くことで、大学生活やゼミ・研究室の様子を、よりリアルにイメージできるようになります。

 

自己分析を行う

自己推薦書を書く前には、自分自身をしっかりと振り返る、自己分析も大切です。
なぜなら、自分の価値観や強みを説得力をもって伝えるには、どのような経験が今の自分を形作ってきたのかを、あらかじめ言語化しておく必要があるためです。

自己分析を行う方法としては、“モチベーショングラフ”や“自分史”の作成が挙げられます。

モチベーショングラフとは、幼少期から現在までの出来事を時系列で並べ、その時々の感情や意欲の高低を折れ線グラフとして可視化するものです。
これを作成すれば、自分がどのような場面で力を発揮し、何にやりがいや充実感を感じるのかを客観的に把握できます。

また、自分史の作成は、これまでの人生を文章で振り返ることで、価値観の移り変わりや行動の背景を整理する助けとなります。

いずれの方法でも重要なのは、「自分がなぜその行動を取ったのか」「なぜその出来事が印象に残っているのか」といった問いを繰り返すことです。
こうして導き出された経験や自身の考え方を、大学の教育理念と結びつけることで、より説得力のある自己推薦書に仕上がるでしょう。

 

自己推薦書を書く手順

事前の準備を終えたら、いよいよ自己推薦書を書き始める段階に入ります。
ここからは、書き方の手順を詳しく解説していきます。

【自己推薦書を書く手順】

  • ステップ①書く内容を整理する
  • ステップ②下書きを作成する
  • ステップ③下書きした内容を添削する
  • ステップ④清書する

 

ステップ①書く内容を整理する

自己推薦書の作成に取りかかる際は、まず書くべき内容を整理することから始めましょう。

具体的には、モチベーショングラフや自分史の作成を通して洗い出した経験をもとに、自分らしさを伝えられる要素をピックアップしていきます。
この段階で選び出した内容が自己推薦書の土台となるので、時間をかけて丁寧にまとめることが大切です。
あわせて、整理したエピソードや強みが、大学側の求める人物像と一致しているかどうかも確認しましょう。

 

ステップ②下書きを作成する

伝えたい経験や強みが整理できたら、自己推薦書の下書きを作成します。
その際、文章を書く上での基本的なルールを事前に確認しておくことが欠かせません。

まずは、文章のトーンを敬体(です・ます調)と常体(だ・である調)のどちらに統一するのかを決めましょう。
大学側から指示がある場合はそれに従い、特に指示がない場合は、一般的に敬体を用いるのが望ましいとされています。

また、言葉遣いについても注意が必要です。
たとえば文中で大学名を書く際は“〇〇大学”ではなく“貴学”と表現し、一人称は“私”を使うなど、丁寧で適切な言葉を選びましょう。

 

ステップ③下書きした内容を添削する

下書きをひと通り書き終えたら、必ず内容を第三者に添削してもらいましょう。

書いた本人には読みやすく感じても、第三者が読むと意味が伝わりにくかったり、文法の誤りや不自然な表現に気づいたりする場合があります。
そのため、客観的な視点でチェックしてもらうことは、自己推薦書の完成度を高める上で欠かせません。

添削を依頼する相手としては、国語や進路指導を担当している学校の先生、塾・予備校の講師など、文章指導の経験が豊富な方にお願いするのがおすすめです。
文章の構成や論理の流れ、誤字脱字を見てもらうだけでなく、読んだ人がどのような印象を受けたのかを聞くことで、より説得力のある内容へと改善できます。

また、添削は一度で終わらせず、何度も繰り返すことが理想です。
指摘を受けて修正し、再度見てもらうというプロセスを重ねると内容に磨きがかかり、表現にも深みが増していきます。

 

ステップ④清書する

添削を経て、アドバイスをくれた方から「これで大丈夫」と判断されたら、清書に進みます。
この清書した書類が実際に大学へ提出する正式なものとなるため、誤字脱字がないように気をつけながら、読みやすい文字で丁寧に書くようにしてください。

紙で提出する場合は、鉛筆やシャープペンシルで薄く下書きをしてから、ボールペンでなぞって仕上げると失敗を防げます。
大学によっては、パソコンで作成し、データで提出するよう求められる場合もあるため、提出方法を事前に確認しておきましょう。

 

自己推薦書の構成の例

ここまで自己推薦書を書く手順をお伝えしましたが、実際に書こうと思っても、まだ「何から書き始めればいいのかわからない……」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本項では、自己推薦書の基本的な構成例を紹介します。

以下の流れを事前に押さえておくだけで、スムーズに書き始められるはずです。

【自己推薦書の構成例】

  1. 自分の強みを簡潔に示す
  2. その強みを裏づける具体的な経験やエピソードを書く
  3. 強みを入学後にどのように活かしていくのかを述べる
  4. 大学生活での目標や卒業後の進路、決意を書き添える

最初に強みを示し、具体的な経験やエピソードで裏付け、最後は“自分がこの大学にふさわしい人物である”ことをアピールして締めくくると、大学側に好印象を与えられるでしょう。

なお、今回紹介した構成は、志望理由書の提出が別途求められない場合を想定したものです。
大学側から志望理由書の提出も指示されている場合は、自己推薦書と内容が重複しないように書き分ける必要があります。

 

思いが伝わる自己推薦書を書くコツ

構成例をご覧いただき、自己推薦書に書くべき内容のイメージが少しずつ見えてきたのではないでしょうか。
ここでは、さらに思いが伝わる自己推薦書に仕上げるために、作成時に意識したい4つのコツを紹介します。

【思いが伝わる自己推薦書を書くコツ】

  • コツ①結論を最初に書く
  • コツ②文章全体に一貫性を持たせる
  • コツ③具体的なエピソードを盛り込む
  • コツ④入学後の姿が想像できる文章にする

 

コツ①結論を最初に書く

自己推薦書で思いをしっかりと伝えるためには、“結論を最初に書く”ことが大切です。
「私の強みは○○だ」と、冒頭で結論を示すことで読み手の関心を引き、強い印象を残すことができます。

大学側の担当者は多くの自己推薦書に目を通します。
冒頭の一文で好印象を残せれば、その後に続くエピソードや大学に対する意欲にも丁寧に目を通してもらえる可能性が高まります。

 

コツ②文章全体に一貫性を持たせる

文章全体に一貫性を持たせることも、自己推薦書を書く上で押さえておきたいポイントの一つです。

一貫性を持たせるうえで効果的なのは、“遠い未来→近い未来→現在→過去”という時間軸に沿って、自分の経験や目標を逆算的に結び付けていく方法です。

具体的には、まず将来の目標(遠い未来)を掲げ、その実現のために大学でどのような活動に取り組みたいのか(近い未来)を記述します。
次に、その準備として現在どのような努力をしているのか(現在)、そして自分の志の原点となる体験は何か(過去)を述べていく流れです。

このように筋道を立てて構成すれば、大学進学の目的が読み手に伝わりやすくなり、説得力のある自己推薦書に仕上げられます。

 

コツ③具体的なエピソードを盛り込む

思いが伝わる自己推薦書を作成するには、エピソードをできるだけ具体的に書くことも不可欠です。
印象的な体験を紹介するだけでなく、その時の状況や行動、結果を詳細に書くことで読み手は情景を鮮やかに思い浮かべることができます。

さらに、活動の成果を数値や客観的な実績として示せば、主張の信頼性も高まり、エピソード全体に説得力が加わります。
たとえば、“120人中5位に入賞した”あるいは“文化祭の模擬店で、前年より来客数が30%増えた”など、客観的なデータを添えることを意識しましょう。

 

コツ④入学後の姿が想像できる文章にする

自己推薦書では、大学側に入学後の姿を具体的にイメージさせることも重要です。

たとえば、大学1年次にはこの分野に注力し、2年次はその経験を土台にして新たな挑戦をする、といったように学年ごとに目標を記述すると効果的です。

また、“入学後に何をしたいのか”というビジョンが明確であるほど、学習意欲と主体性が伝わり、読み手に前向きな印象を与えることができます。
なぜこの大学で学びたいのかを深く考え、他校では得られない経験や独自性をうまく盛り込めれば、説得力が一層増します。

 

自己推薦書を書く際の注意点

自己推薦書では、自分の魅力をアピールすることが大切ですが、伝え方を間違えると逆効果になってしまうケースもあります。
ここでは、書く際に気をつけたいポイントを解説します。

 

注意点①虚偽・誇張の記述はしない

自己推薦書は自分の良さを大学側に伝え、評価してもらう書類であるため、できる限り良い印象を持ってもらいたいと考えるのは自然な気持ちでしょう。
しかし、自分を良く見せたいあまりに、事実を偽ったり、エピソードを大げさに書いたりしてはいけません。

特に注意したいのは、面接で自己推薦書の内容を深掘りされるケースです。
書類の内容と面接での受け答えに食い違いがあると、一貫性がないと判断され、信頼を損ねてしまう可能性があります。
こうした事態を避けるためにも、自己推薦書ではありのままの事実をもとに自分の強みを伝えることが、結果的に最も良い評価につながるのです。

 

注意点②志望理由書との重複に注意する

自己推薦書とともに志望理由書の提出を求められる場合は、内容が重複しないように気をつける必要があります。

繰り返しになりますが、自己推薦書は“自分という人間”をアピールするのに対し、志望理由書は“大学への熱意”をアピールするものです。
それぞれの書類の役割をきちんと理解し、伝えるべき内容が混同しないように書き分けましょう。

 

自己推薦書の書き出しと締め方の例

自己推薦書では、“書き出し”と“締め方”が非常に重要です。
書き出しは読み手の関心を左右する要素となり、締め方は全体のまとまりや読み終えた時の印象を決定づけるためです。

ここからは、書き出しと締め方それぞれの例文を見ていきましょう。

【書き出しの例文】

例文
・私は高校3年間で、仲間と協力して一つの目標を成し遂げる力を身につけました。
・私の強みは、文化祭の企画運営を担当して培った計画力の高さと責任感の強さです。
・私は生徒会長として学校行事の企画・運営に取り組む中で、リーダーシップと調整力を培いました。

書き出しでは、具体的なエピソードや成果を簡潔に示すことで読み手の関心を引けます。

続いて、締め方の例文をご覧ください。

【締め方の例文】

例文
・これまでに培ってきた主体性と協調性を活かし、貴学の〇〇という学びに積極的に取り組みたいと考えています。
・将来は、持ち前の責任感と貴学での専門的な学びを活かし、多くの人の役に立つ医療従事者になることを目指しています。
・企業経営に関心があるため、貴学で経営学を深く学び、将来的にはチームを率いる立場で社会に貢献したいと考えています。

締めの一文には、大学入学後の目標や将来のビジョンを盛り込むことで、文章全体に説得力が生まれます。

ただし、これらの例文は多くの受験生が使いがちな表現でもあるため、そのまま用いると内容が似通ってしまう可能性があります。
例文をそのまま使うのではなく、自分自身の経験や思いを反映させ、オリジナリティのある内容に仕上げることが大切です。

 

良い自己推薦書の例

本項では自己推薦書を書く際の参考となるよう、構成や内容に工夫がみられる好例を紹介します。
書き出しから締め方までの流れや、言葉の選び方に注目して読んでみましょう。

例文
私の強みは、困難な問題にも粘り強く取り組み、最後までやり抜く力です。

私は高校入学後、未経験ながら興味のあった陸上部に入部しました。
経験者が多い中で自身の技術不足に悩みながらも、日々トレーニングを積み重ねた結果、3年生の最後の大会ではリレーの選手として出場することができました。

私は将来、商品企画やプロモーションに関わる仕事に就きたいと考えています。
新しいアイディアを形にするためには、発想力と同時に、何度失敗しても粘り強く取り組む力が不可欠です。
部活動を通して身につけた「最後まで諦めずに、継続的に努力しつづける力」は、そうした場面で必ず活かせると確信しています。

貴学の実践的なプロジェクトベースの授業では、問題に直面しても諦めずに課題に取り組み、新しいアイディアを発信する力を磨きたいです。

以上の理由から、私は貴学に自己推薦いたします。 

この例文では、冒頭で自分の強みを明確に提示し、それを裏づける具体的なエピソードも丁寧に書かれています。
さらに、大学のカリキュラムと自分の強み・目標を結びつけ、学びたい内容が具体的に示されており、志望する理由や卒業後の進路も明快です。
締め方も、自らを推薦するという目的に沿っており、全体を通して一貫性と説得力のある文章に仕上がっています。

 

悪い自己推薦書の例

以下は、構成や内容に問題がある自己推薦書の例です。
どこに問題があるのか、またどのようにすれば改善できるのかという点を意識しながらご覧ください。

例文
私は高校入学後、未経験ながら興味のあった陸上部に入部しました。
経験者が多い中で自身の技術不足に悩みながらも、日々トレーニングを積み重ね、最終的にはリレーの選手として大会に出場することができました。
そのため、私は困難な状況でも粘り強く取り組むことが得意です。

私は将来、商品企画やプロモーションに関わる仕事に就きたいと考えています。
新しいアイディアを形にするためには、発想力と同時に、何度失敗しても粘り強く試行錯誤を続ける力が不可欠です。
継続的な努力を積み重ねられる私の力は、そうした場面で活かせると確信しています。

貴学での学びを通して、自分の力を活かしながら、商品企画の現場で活躍できる人材になれたらと思います。

この例文は、「良い例」とは対照的に、いきなりエピソードから始まっているため、書き手が何をアピールしたいのかが伝わりにくくなっています。
卒業後の進路については触れられているものの、「なぜこの大学なのか」という志望理由が明確に示されておらず、読み手に「他の大学でもよいのではないか」と受け取られる可能性もあるでしょう。
また、入学後に学びたいことが具体的に書かれていないため、文章全体の説得力が欠けてしまっています。

 

【まとめ】自己推薦書には長所や将来のビジョンを盛り込む!正しい書き方を押さえて志望校への合格を目指そう

自己推薦書は、自分の経験や強みをもとに“志望校にふさわしい人物である”ことをアピールする重要な書類です。
志望する大学のリサーチや自己分析を行い、具体的なエピソードや将来のビジョンを記述することで思いが伝わる内容になります。
構成や表現にも工夫を凝らし、説得力のある自己推薦書を完成させましょう。

自己推薦書の作成では、“何を考え、どう行動したのか”ということを自分の言葉で論理的に伝える力が試されます。
坪田塾では、基礎学力の向上はもちろん、生徒一人ひとりの“考える力”を日々の対話を通じて丁寧に育んでいます。
自信を持って受験に臨みたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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