こんにちは。茨木校の岡本です。
春が近づき、あたたかい日差しも増えてきました。
新しい学年になる日も近づき、身の引き締まる思いをしている人も多いのではないでしょうか?
もしかしたら、「新しい内容が覚えられるかな…」とか
「今まで勉強してきた内容をちゃんと使えるかな…」と不安に感じている人もいるかもしれません。
このコラムでは、そんなみなさんにぜひ知っておいてほしい「記憶のコツ」をご紹介します。
みなさんは、普段どんなふうにテキストを読み、その内容を覚えていますか?
- ・ポイントを整理しながら読む?
- ・とりあえず何度も読む?
- ・すみません、テキスト読んでるはずが寝てました…
すばらしい!
まさか、「テキストを開いたことがない」なんて人はいませんよね?笑
でも、せっかく同じ時間をかけるなら、たくさん覚えられている方が嬉しくないですか?
実は、ロンドン大学の研究にこんなものがあります。
あるものを暗記してもらう実験で、
最初のグループには、「これが終わったあとにテストをしますので、暗記してください」といいます。
もうひとつのグループには、
「これが終わったあとに他の人に教えてもらいますので、ちゃんと記憶しておいてください」
といいます。
同じ時間をかけて暗記してもらい、両方のグループに同じテストをしました。
結局、「教える」ことはしませんでしたが、
「教えてもらいます」と伝えたグループのほうが高い得点をとったのです。
「テストをする」も「教える」も、両方ともアウトプットですが、
「教える」ほうが圧倒的に心理的プレッシャーの大きいアウトプットです。
心理的プレッシャーがかかるアウトプットを前提にするだけで、実際にそれをやらなかったとしても、
脳は活性化し、より記憶力はアップし、学びの効果が上がるのです。参考文献:樺沢紫苑(2019)『学び効率が最大化するインプット大全』サンクチュアリ出版.
つまり、「テストするつもり」よりも「教えるつもり」のほうが効果が高いということですね。
坪田塾に通うみなさんは、当然「後でテストがあるぞ」と思いながら勉強してくれていると思います。
もちろんこの意識があるかないかだけでも「どれだけ覚えられるか」は大きく変わってきます。
でも、このコラムを読んでくれたあなたには、
「先生にテストされている」という意識からもう一歩進んで
「先生に後で教えてあげる」つもりで勉強をしてみてほしいです。
新しい季節、あなたの新しい挑戦を心から応援しています!