こんにちは。星ヶ丘校の大野と申します。
皆さん、ミスの原因を真剣に考えたことはありますか?また、克服したことはありますか?
今回は、その対策についての1つのご提案です。
中高生を指導していると、間違えた問題について、
「これはケアレスミスでした(笑)」
と生徒さん自身がかなり漠然と認識してしまっている場面が結構あります。
「努力してどうにかなるものではないから、自分のせいではない」、という認識なのかもしれません。
しかし、いざ本番の試験でやってしまうと、一生悔いが残るような出来事のはずです。
社会人の方も、そうした経験のある方は少なくないのではないでしょうか?
坪田塾では、そのようなミスに対して「間違いノート」というものを生徒さんに作ってもらい、自己分析をしてもらうという指導をしています。
そこで出てくる所謂「ケアレスミス」の要因の1つとして、ワーキングメモリー(作業記憶)の問題があります。
ワーキングメモリ―とは、脳が思考するときに情報を一時的に保管しておく場所です。
「情報処理のフィールド」とも言われており、例えるなら脳の作業机の広さといえます。
机が狭いと、たくさん書類を置こうとしても落ちてしまいますよね。
それと同じで、ワーキングメモリ―が小さいと思考するときに情報が意識から欠落してしまい、ミスに繋がります。
心理学では、このワーキングメモリ―を鍛える方法が提唱されています。
1 有酸素運動
2 読書
3 暗記
4 暗算
5 7時間以上の睡眠
6 自然の中での運動
7 料理
8 ボードゲーム
9 マインドフルネス瞑想
参考文献:樺沢紫苑(2017)『絶対にミスをしない人の脳の習慣』SBクリエイティブ.
意外にシンプルではないでしょうか?
中高生でしたら、勉強を始める前に暗算や暗記をやる、というのが最も取り組みやすいかと思います。
また、これらのうち複数を同時に行うとより効果的です。
例えば、時間がない社会人の方でしたら、普段のジョギングや散歩(有酸素運動)に、
英語学習(暗記)や、オーディオブック(読書)といった要素を加えることでより効果的になります。