皆さんこんにちは!星ヶ丘校講師の粂田です。
寝苦しい夜が続きますが夏バテなどしていませんか?
先日、ある生徒の指導中、生徒がボロボロと泣き出していました。
「夏の計画がどんどん遅れていて、どうしたらいいかわからない」と。
僕はその子の担当ではないのですが、
担当の先生といつも進捗の話をしてきた分、言いにくかったんだろうと思います。
「昨日より少しでもいいところを探すとか」
「できるように工夫する姿勢を」とか、通り一辺倒の返しをしたところ
(正論ってやつですよね。こういう対話の時に一番やっちゃいけないやつ)
「そんなのはもうやってる!やってるけど!!」と言われてしまいました。
「う〜ん」と困ってしまった後に、自分の受験期の話をしました。
実は理系のくせに数IIIの勉強が間に合わず、
それでもなんとか工夫して第一志望に受かったこと。
それは能力ではなくて、やり方が良かったんだと思っているということも。
だから、「ここから一緒に考えていこうよ。できる方法を。」という話をすると、
今度は嬉し泣きだったのか(だといいんですけど)、余計に涙は増えてしまいました。
帰りには、少し笑顔になって帰って行きました。
「どうしたらいいと思う?」
「きっと大丈夫だよ。」
そんな声かけをしてくれる人が、生徒の身近にいるでしょうか?
僕にはいました。
僕の母は、いつも「あなたなら大丈夫」と言ってくれました。
どんなに結果が悪くても、怠けてしまう1日があっても。
「いい加減にしなさい」とか、「そんなんで受かると思ってんの!?」とか
言われたことはありませんでした。
逆に言われないことで
「あぁ、自分でなんとかしなければ」と思ったものでした。
担任の先生も、「君はいけると思う」と言ってくれました。
それがどれだけ励みになったか、今になったらよくわかります。
「恵まれていた」と、今でもよく思います。
毎年、冬の時期には同じやり取りをしている自分がいます。
「自分の能力を信じて、大丈夫だから。」と。
そうやって応援されてきた回数が、
最終的な結果に大きく関係することは確かで、
かつ、私たち講師にできることが
微力でしかないということも確かだと感じています。
毎日顔を合わせて、これまで一緒に生きてきている親の一言は、
私たちの声かけの何百倍の影響があります。
だからこそ、私たちは親御さんも交えて、
その子にどのように接していったらいいのかということを
考えていきたいと思っています。
そのために、今回こういった話をここに書いた次第です。
夏は計画と進捗との戦い。
冬はメンタルとの戦いだと思っています。
そして、受験は第1にメンタル、第2に学力の勝負だと思っています。
まだまだ夏は続きますが、計画通り進んでいる子、そうでない子、それぞれいます。
私たちには何ができるでしょうか。
今回の一件で、僕自身、
一人一人ともっと密にコミュニケーションを取っていかなければ、
と反省した次第でした。
保護者の皆様にもご協力を頂きつつ、一人一人の力になれればと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。