「甘えさせる」と「甘やかす」の違い

皆さんこんにちは!車道校講師の島田です。

 

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

1月に入り、13日(土)・14日(日)のセンター試験から入試が本格的にスタートしました。

寒くなっていますので、体調を崩さないよう体調管理にはご注意くださいませ。

 

さて、今回のコラムでは、「『 甘 え さ せ る 』 と 『 甘 や か す 』 の 違 い 」についてお話しさせて頂きます。

 

まず、皆さんは、「マシュマロ実験」をご存知でしょうか?

40年前に、アメリカのスタンフォード大学で4歳の子ども186名を対象に行われた行われた実験です。

 

子どもの座っている机の上にはマシュマロが置いてあり、実験者となる大人がこう伝えます。

「用事で部屋を出るね。戻ってくるまで食べるのを我慢していたら、もう1つあげるよ。でも、食べたら2つ目はないからね。」と。

 

実験の結果は、3分の2が1つ目を食べ3分の1が我慢して待っていました。

この18年後に追跡調査が行われました。その結果判明したことは以下の通り。

 

・4歳の時の自制心の傾向は18年後も続いていた

・マシュマロを食べるのを我慢していた子の方が学業成績が良かった

 

さらに、その23年後にも追跡調査が行われ、上記の傾向が続いていたそうです。

つまり、目の前の欲望に囚われてしまうか、将来的な満足を得ることを目指すのかによって、結果が大きく変わるということです。

 

高校生で言えば、例えば、

目の前の定期テストの結果か、第一志望校の合格を取るか

ということと同じでしょう。

 

自制心の育て方については、
『甘えさせる』ことと『甘やかす』ことを混同せずに使うことが大切です。

 

例えば、
「抱っこして」という子どもの気持ちを無視したり、
「一緒に遊んで」ということを拒絶するのは、
『甘えさせる』ことを拒んでいることになります。

 

一方で、
「お店で子どもに泣かれてしまい、お菓子を買ってあげた」とか
「テレビを見せないようにするとぐずるので2時間見せてやった」というのは
『甘やかす』ことになります。

 

ちなみに、自制心の高い高校生の特徴としては以下の通りです。

 

・テレビやスマホを見る時間が少ない
・宿題にしっかりと時間をかけられる
・朝早くから行動ができる
・学校を欠席することが少ない

 

先日、ある高2生が「携帯でよく見てしまうアプリを消しました」と言ってきてくれました。
自分の弱いところを知り、それに対する対策を自分で立ててくるあたり、
自制心が育ち始めていると感じ、本当に嬉しく、また尊敬します。

 

自分にとって近い将来最優先すべきことは何なのかを一度、じっくりと考えてみてください。
そうすれば、やるべきこととやらなくてもいいことが明確になります。