【愛知県公立高校入試情報】選抜方法のしくみと各教科の出題傾向を解説(2025年最新)

多くの中学生にとって、高校受験はこれまで経験したことのない挑戦です。「入試ってどのように行われるの?」「倍率って?」「いつ何を準備すればいいの?」といった不安を抱くのは、当然のことでしょう。
受験準備を安心して進めるためには、まず志望する高校の入試情報や入試制度について詳しく調べましょう。その上で、計画的に準備を進めることで、少しずつ自信を積み重ね、落ち着いて本番に臨めるようになるはずです。

本記事では、愛知県公立高等学校の入試に関する最新情報を詳しく紹介します。試験の日程や特徴、全体の流れをはじめ、出題科目や配点、問題の傾向についても解説し、受験生が安心して受験に臨めるよう、必要な情報をお届けします。

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目次(クリックで開閉)

・愛知県公立高校入試の基本情報と実施時期
 ┗愛知県の私立高校入試の日程
 ┗愛知県の公立高校入試の日程
・愛知県公立高校入試の特徴
 ┗一般選抜と特色選抜の違い
 ┗特色選抜における評価のポイント
・愛知県公立高校入試の流れ
 ┗愛知県公立高校入試の推薦選抜
 ┗愛知県公立高校入試の特色選抜
 ┗愛知県公立高校入試の一般選抜
・愛知県公立高校の入試科目と配点
・愛知県公立高校入試の内申点の仕組み
・愛知県公立高校入試における面接、実技試験
・愛知県公立高校の中で難関校は?
・愛知県公立高校入試の出題傾向と対策のポイント
 ┗国語
 ┗数学
 ┗社会
 ┗理科
 ┗英語

 

愛知県公立高校入試の基本情報と実施時期

最初に、愛知県の私立高校・公立高校の入試日程を見てみましょう。

 

愛知県の私立高校入試の日程

令和7年度(2025年度)の愛知県の私立高校入試は、1月の下旬に実施されます。
推薦入試、特色入試が先行して行われ、一般入試は1月22日(水)から24日(金)の3日間で実施されます。日程が異なる私立高校であれば、複数校受験することも可能です。また、公立高校の推薦選抜・特別選抜の出願締め切り前に合格発表が行われるため、公立高校が第1志望でも、私立高校を併願校として受験しやすいと言えるでしょう。

ただし、私立高校でも試験科目が国語・数学・英語・理科・社会の5教科である学校が多く、早い段階で5教科の実力を底上げしておく必要があります。

  

愛知県の公立高校入試の日程

愛知県公立高校入試は、おもに推薦選抜と特色選抜、一般選抜に分けられ、以下の日程で実施されます。

 

<令和7年度(2025年度)の愛知県公立高校の入試時期>

日程推薦選抜・特色選抜一般選抜
出願期間1/27(月)~2/3(月)2/7(金)~2/17(月)
志願変更2/18(火)
学力検査
面接
特別検査
2/6(木)
推薦選抜の音楽科は2/7(金)
2/26(水)
面接・特別検査(実施校のみ)
Aグループ2/27(木)
Bグループ2/28(金)
合格発表2/10(月)3/11(火)

第2次選抜は合格者が募集人員に満たない公立高等学校・学科のみで実施され、出願期間は3/11(火)~3/13(木)、志願変更が3/14(金)で、入学検査は3/17(月)、合格発表は3/18(火)です。

 

愛知県公立高校入試の特徴

愛知県の公立高校の入試制度の特徴を踏まえた合否

愛知県の公立高校入試では、2023年度入試から特色選抜という選抜方法が導入されています。

 

一般選抜と特色選抜の違い

一般選抜・推薦選抜はすべての高等学校で実施されますが、特色選抜は一部の高校でしか行われません。

<特色選抜を実施している高校の例>

学科高等学校名
普通惟信・中村・瀬戸・瀬戸西・春日井・豊明・津島東・美和・半田・半田東・常滑・大府東・東浦・内海・豊田西・豊田・松平・加茂丘・足助・岡崎・碧南・刈谷・一式・豊橋南・福江・御津あおば・小坂井・市立北
総合 緑丘・南陽・犬山総合・杏和・知多翔洋・市立西陵・新城有教館
商業・工業・農業・農業土木・園芸・海洋・生活文化愛知商業・春日井工科・春日井泉・古知野・一宮商業・津島北翔・稲沢緑風館・半田農業・半田商業・常滑・豊田工科・猿投農林・岡崎商業・刈谷工科・安城・安城農林・吉良・豊橋商業・渥美農業・市立名古屋商業・三谷水産
福祉・ライフスタイルコーディネート・ヒューマンケア宝陵・高浜・松平・桃陵・津島北翔・古知野
ロボット・機械・IT・電気系瀬戸工科・小牧工科・一宮工科・愛西工科・碧南工科
総合ビジネス・未来ビジネス・キャリアビジネス・未来研究惟信・中川青和・犬山・小牧工科・木曽川・国府・市立若宮商業
デザイン系瀬戸工科・一宮工科・稲沢緑風館・愛西工科・猿投農林・岡崎工科・碧南工科・一色・豊橋南
国際教養・国際探求尾北・津島
その他作手校舎(人と自然)・美和(地域探求) ・三好(スポーツ科学)

参照:令和7年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)において「特色選抜」を実施する高等学校・学科および入学検査の内容について

 

一般選抜では2校2学科まで、第1志望・第2志望に出願が可能です。対して特色選抜は1校1学科のみにしか出願できません。

また、一般選抜は学力検査と、一部の高校で面接・特別検査が行われますが、特色選抜では学力検査はなく、志願者全員に面接が実施されます。さらに、作文・プレゼンテーション・特別検査・基礎学力検査の中から、高等学校がいずれかひとつを選択して実施し、その結果と、調査書情報や志望理由、面接等の結果を総合的に判断して合否を決定しています。

 

特色選抜における評価のポイント

特色選抜を行う高等学校は、学科や出願できる生徒の条件によってタイプが分けられます。

実施可能な学校・学科出願することのできる生徒
◆農業・工業・商業・水産・家庭・看護・福祉に関する学科志望する高校や学科で何を学ぶかを理解し、学んだことを生かした将来の目標がはっきりしており、目標に向かって努力する意欲がある者
<例>
・農業技術や作物栽培について学びたい
・看護師になるための知識や技術を学びたい
・エンジニアや設計士になりたい
・会社を経営したい
・介護士として高齢者を支えたい

◆理数・体育・外国語・国際関係に関する学科
◆総合学科
◆コースを設置する普通科
◆特色ある教育課程を有する普通科
特定の分野で特に得意なことがあり、目立った成果を上げたことがある者
<例>
・数学オリンピックや化学コンテスト
・読書感想文や作文コンクール
・スポーツにおける県大会
◆地域に根差し、地域貢献を特色とする高等学校地域を大切に思い、学校での学びを通じて地域に役立つことを目指す気持ちがある者
<例>
・地元で農業をやりたい
・地域の高齢者を支えたい
・観光業で地域を盛り上げたい

参照:令和7年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)において「特色選抜」を実施する高等学校・学科および入学検査の内容について

 

このように、特色選抜では進路目標や、志望校・学科への熱意に加え、各学校が定める特別な基準が評価ポイントとなります。自分の能力や強みが、志望する高校の求める人物像と合致していることを効果的にアピールすることが、合格への近道となるでしょう。

 

愛知県公立高校入試の流れ

令和7年度(2025年度)の愛知県公立高校全日制課程の募集定員は、令和6年度(2024年度)から520人減少し、37,280人(男女合同)となる見込みです。
志望校が決まったら、以下の手順に従って入試に向けた準備を進めていきましょう。

1.ウェブ出願システムにてユーザー登録
2.出願情報を登録
3.中学校長による承認
4.高等学校にて受付
5.受験票の交付
6.受験票印刷
7.学力検査・面接・特別検査
8.合格発表

出願期間内に、上記1から3までの手続きを完了させる必要があります。早めに登録を済ませるよう心がけましょう。検定料を納付し、志願先高校での受付が完了すると、受験票をダウンロード・印刷することができます。印刷した受験票は入試当日に必ず持参する必要があるため、忘れないように注意しましょう。

 

愛知県公立高校入試の推薦選抜

愛知県の全日制課程を置くすべての高等学校・学科において、一般選抜に先立って推薦選抜が実施されます。普通科における合格者数は、募集人員全体の10%~15%程度、全日制単位制高等学校では30%~45%程度を上限として、各高等学校長が決定します。

推薦選抜の出願をするためには、一定の学力基準を満たしていることに加え、部活動や生徒会活動、ボランティア活動など、学校生活への積極的な参加を示す中学校からの推薦書が必要です。また、なぜその学校に入りたいのか、将来の目標や意欲がはっきりしていることも重要な条件となります。

推薦選抜では、すべての志願者に対して面接を実施。音楽科、美術科、デザイン科、スポーツ科学科への入学を希望する場合は、実技試験である特別検査が課せられます。

合否判定は、推薦情報、調査書の内容、出願時に登録された情報、そして面接や特別検査の結果を総合的に考慮して行われます。

 

愛知県公立高校入試の特色選抜

特色選抜は、一般選抜に先立って行われる選抜方法で、1校1学科に限り出願が可能です。出願の条件は高校によって異なり、例えば、スポーツ、音楽、芸術における実績や、高い英語力などが求められます。これらの条件を満たしていることを面接などで明確にアピールできること、そして、これまでの実績や自分の強みを活かして、将来その分野でどのように活躍したいかといった意欲を示すことが重要です。

なお、推薦選抜と特色選抜を両方受験することはできません。

特色選抜では、志願者全員に面接が実施されるほか、高等学校長が指定する以下のいずれかの検査を実施されます。

・作文
・基礎学力検査
・プレゼンテーション
・特別検査(実技試験)

基礎学力検査は、国語・数学・英語の基礎的な内容に関するもので、英語の聞き取り検査(リスニングテスト)は含まれません。

合否は、調査書や志望理由などの出願時に提出された情報と、面接や入学検査の結果を総合的に判断し、当該高等学校・学科の教育を受けるにふさわしい学力があるかどうかを評価して決定されます。

 

愛知県公立高校入試の一般選抜

一般選抜は、全日制課程を置くすべての高等学校・学科で実施されます。入学を志願する生徒は、あらかじめAグループとBグループに分けられた高校の中から、いずれか一方、または両方のグループの学校に出願することができます。

普通科尾張学区内すべての高等学校を第1群・第2群に分け、各群をさらにA・Bグループに分ける
(第1群、2群両方に属する1・2群共通校もあり)
三河学区内全ての高等学校を三河群とし、さらにA・Bグループに分ける
専門学科全県1学区とし、県内すべての高等学校をA・Bグループに分ける

普通科を受験する場合、異なる群に属する高校への同時出願はできないため、注意が必要です。

一般選抜では、すべての入学志願者に対して、学力検査が実施されます。試験時間割は以下の通りです。各教科の試験開始5分前には問題が配布されるため、時間に余裕をもって着席しておきましょう。

 

<令和7年度(2025年度)一般選抜時間割>

教科時間開始~終了時刻
集合8時01分
検査場入場8時01分
第1時国語45分9時10分~9時55分
第2時数学45分10時20分~11時05分
第3時社会45分11時30分~12時15分
昼食50分12時15分~13時05分
第4時理科45分13時15分~14時00分
第5時英語(聞き取り)10分程度14時25分~
英語(筆記)40分14時50分~15時30分

一部の高等学校・学科では面接が実施されます。また、デザイン科・スポーツ科学科・音楽科・美術科では、実技試験である特別検査が課せられます。面接と特別検査の実施日は、A・Bグループによって異なるため、必ず志願校の試験日程を確認しておきましょう。

 

愛知県公立高校の入試科目と配点

愛知県公立高校の過去問

一般選抜の学力検査は、国語・社会・数学・理科・英語の5教科で実施され、各教科22点の110点満点です。
国際英語科・国際教養科・国際探求科では、英語の得点を1.2倍にする傾斜配点を取り入れています。また、全日制単位制高等学校では、5教科のうち得点の高い3教科の得点を2倍にし、176点満点に換算した後、110点満点に再度換算したものを最終的な得点としています。

最終的な合否判定では、以下のⅠ~Ⅴまでのいずれかの計算式で算出される総合得点に加え、調査書の内容、面接の結果、特別検査の結果などを総合的に考慮し、校内順位を決定した上で、上位から順に合格者を選抜しています。

Ⅰ:(評定得点)+(学力検査合計得点)
Ⅱ:{(評定得点)×1.5}+(学力検査合計得点)
Ⅲ:(評定得点)+{(学力検査合計得点)×1.5}
Ⅳ:{(評定得点)×2}+(学力検査合計得点)
Ⅴ:(評定得点)+{(学力検査合計得点)×2}

各地区、および普通科、専門学科、総合学科における方式は以下のとおりです。

<普通科>

地区
尾張学区11校2校23校0校30校66校
三河学区10校4校9校1校14校38校
21校6校32校1校44校104校

<専門学科・総合学科>

46校18校7校13校9校93校

参照:令和7年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について

 

多くの普通科高校ではⅤまたはⅢの計算式を採用しており、学力検査の結果を重視する傾向が見られます。一方、専門学科や総合学科ではⅠの計算式を用いて、内申点と学力検査の結果を同等に扱う学校が多いことが分かります。

 

愛知県公立高校入試の内申点の仕組み

愛知県の公立高校における一般入学者選抜では、中3の4月から12月末までの評定(5段階評価)の合計を2倍にした値が、合否判定の材料として用いられます。9教科すべてが5段階評価で、それぞれ2倍されるため、満点は90点となります。

<中学3年の評定が以下だった場合>

国語数学英語理科社会技術家庭科保健体育音楽美術
544453434

この成績の場合
中3:5+4+4+4+5+3+4+3+4=36点×2
合計72点が、調査書に記載される内申点の合計です。

スポーツ科学科では保健体育、音楽科では音楽、美術家では美術、国際英語科・国際教養科・国際探求科では英語の評定を1.5倍にする傾斜配点が適用されます。

 

愛知県公立高校入試における面接・実技試験

推薦選抜と特別選抜では、志願者全員に面接と実技試験が課せられます。一方、一般選抜で面接を実施する高校はごく一部に限られます。

実施する実施しない
普通科(尾張地区)3校63校66校
普通科(三河地区)4校34校38校
専門学科・総合学科9校84校1校舎93校1校舎
16校181校1校舎197校1校舎

参照:令和7年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について

 

面接を実施する高校では、面接の結果を重視する傾向があります。志望校への熱意や進学後の学習意欲などを具体的に伝えられるように、しっかりと準備しておきましょう。

特別検査(実技試験)は、以下の学科で実施されます。

学科試験内容の例
デザイン科・鉛筆による正確な描写
・紙を使った立体の構成
スポーツ科・器械運動・陸上競技・カヌー・バスケットボール・サッカー・ラグビー・バレーボール・ソフトボール・柔道・剣道の中から選択した1種目の実技
・希望する種目がない場合は、50メートル走・立ち幅跳び・ハンドボール投げといった運動能力テスト
音楽科・専攻別検査
・聴音(旋律聴音・二声による旋律聴音・和音聴音)
・新曲視唱
美術家・鉛筆デッサン
国際英語科
国際教養科
国際探求科
・英語による問答

各高等学校・学科ごとのより詳しい検査内容については、令和7年度愛知県公立高等学校入学者選抜実施要項(別記編)を確認するようにしてください。

 

愛知県公立高校の中で難関校は?

授業やテストを受けている中学生達

愛知県の公立高校の中で、偏差値が高い上位校としては、以下の高校が挙げられます。

【普通科】 旭丘・明和・岡崎・一宮・刈谷・名古屋市立向陽・瑞陵・名古屋市立菊里・時習館・岡崎北・名古屋市立桜台・

【その他】 名古屋市立向陽(国際科学科)・千種(国際教養科)・岡崎(理数科)

これらの高校は、愛知県の公立高校の中でも特に難易度が高いトップクラスの高校とされています。

 

愛知県公立高校入試の出題傾向と対策のポイント

愛知県公立高校入試では、2023年度の入試からマークシート方式が導入されています。
ここからは、各教科の出題傾向と対策のポイントを科目別に見ていきましょう。

 

国語

国語では、漢字の読み書き、文法知識、説明的文章、古典(古文・漢文)、小説といった分野から幅広く出題されます。小説は3000字を超える長文が出題されるため、短時間で文章の内容を把握する能力が求められます。また、マークシート形式特有の、紛らわしい選択肢に注意が必要です。古典の読解問題では、基本的な文法知識に加え、文章の内容を正確に理解する力も問われます。

<対策のポイント>
現代文対策としては、さまざまなジャンルの長文に触れ、文脈の把握、心情の読み取りとともに、文章の要点を素早く把握する練習をしましょう。古文・漢文は、出題頻度の高い作品に数多く触れ、現代語訳も合わせて覚えておくことをおすすめします。
漢字や熟語、慣用句などの知識問題は、基礎的な問題が多いため、教科書レベルの問題集を繰り返し解き、基礎を固めましょう。

 

数学

数学は、数と式、関数、データの活用、図形など、さまざまな分野からバランスよく出題されます。近年は、データの活用・関数からは確率の問題やグラフと図形の融合問題が、図形では、角度、線分の長さ、面積、回転体の問題が多く見られます。
基本問題の割合が多く、基礎~標準問題が8割程度を占めていますが、図形問題には難易度の高いものも含まれるため、油断は禁物です。

<対策のポイント>
基礎~標準問題が多いため、教科書の内容をしっかり理解し、例題や標準問題を繰り返し解くことで、計算力と基礎知識を確実に身につけましょう。計算ミスを防ぐためには、日頃から丁寧な計算を心がけることが大切です。
図形問題対策では、過去問や問題集などにあるさまざまな図形問題に触れ、求められた数値を導き出すための多くの解法に慣れておきましょう。

 

社会

社会は、地理・歴史・公民の各分野から万遍なく出題されます。近年は、地理では世界のすがた、自然環境、産業、歴史では古代・中世・近世・近代・現代の全時代、公民では経済や人権に関する問題が頻出する傾向にあります。どの分野でも、地図や写真、統計資料、文書資料、グラフなど複数の資料を読み解く問題が多く、最大8択の選択肢があるなど、慣れていないと読み取りに時間がかかってしまう問題が数多く出題されています。

<対策のポイント>
資料を読み取るコツを身に付け、要点を素早く把握し、解答を導き出す訓練が必要です。過去問や教科書を中心に、問題演習を繰り返して、さまざまな資料の見方に慣れておきましょう。
歴史の学習では、年表を用いた問題が出題されているため、ひとつひとつの出来事を個別に覚えるのではなく、各時代の流れを把握することを意識しましょう。出来事の背景や原因を理解することで、より深く記憶することができます。

 

理科

理科は、物理・化学・生物・地学の各分野からバランスよく出題されます。物理では仕事、仕事率、物体の運動、化学では物質の状態変化、気体の性質、物質の分解と結びつく反応、電池とイオン・中和や化学変化、生物では呼吸と血液循環、刺激と反応、遺伝と細胞分裂、地学では地層と岩石、前線と天気の変化、地球の公転や星の見え方について、それぞれ出題されています。例年、化学の状態変化の分野において、気体の性質や水とエタノールの混合物を加熱する実験などが出やすい傾向にあります。
過去2年は出題されていませんが、それ以前は生物の植物のからだのつくりの特徴から分類する問題が出題されています。

<対策のポイント>
実験や観察データを参考に読み解く問題が多く出題されるため、実験を頭でイメージし、仕組みや性質を視覚的に理解しておくようにしましょう。また、教科書に載っている図・表・グラフなど、さまざまな資料から素早くデータを読み取る力も大切です。過去問などを繰り返し解き、データと知識を照らし合わせて正解を導き出すコツを身につけておきましょう。

 

英語

英語は、リスニングと長文読解で構成されています。長文読解では、文章中の空欄に適切な単語やフレーズを選択する問題、語句の並べ替え問題、本文に関連する文を完成させる問題、文章の内容に合った文を選択する問題のほか、資料の読み取り問題も出題されます。100~300語程度の対話文・スピーチ文・説明文といった長文4つを、合わせて700語以上読む必要があるため、速読力と正確な読解力、そして時間配分がポイントとなります。
リスニング問題は、日常会話文やスピーチを聞き取り、その内容に関する質問に答える形式が一般的です。選択問題が中心なので、比較的難易度は低めでしょう。

<対策のポイント>
リスニング問題は配点の2割を占めており、インターネットなどを活用して日頃から英語を耳にする習慣をつけ、さまざまなトピックに関する英語音声に触れるように心がけましょう。また、過去問を活用して確実に点を取れるようにしておきましょう。

長文読解は教科書で学習する内容が大半を占めます。中学校の授業で学習する単語や文法をしっかりと理解し、基本的な文法や熟語は覚えておきましょう。
過去問や問題集を活用し、説明文や対話文などのさまざまなタイプの英文に触れておくことが、読解スピードと読解精度の向上につながります。分からない単語や文法はその都度調べて書き込み、理解の速度を上げておきましょう。

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