大学受験のために、いつから塾に通うのがベストか?

こんにちは、ビリギャルの“子”別指導塾 坪田塾 です。

大学受験のために塾へ行くなら、いつから通うのが良いのでしょうか? 高校1年生のときから塾に通っている人もいれば、高校3年生の後半だけ通う人もいます。ベストなタイミングを判断する基準は一つではありませんが、いつから通うにしても、メリット・デメリットを見極めたうえで判断できるといいですよね。この記事では、塾に通い始めるタイミングを決めるポイントや、時期ごとのメリット・デメリットなどを解説していきます。

 

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目次

 

大学受験のための塾は、高校3年生からでは遅い?必ずしもそうとは限りません

高校3年生にもなると、「いまさら塾に通っても遅いのでは?」と不安になる人もいるかもしれません。しかし実際には、全員が全員、早い時期から塾に通っているわけではありません。高校3年生から通い始めて、志望校に合格する人も多くいます。塾に通うべきか?いつから通えばいいのか?今から間に合うのか?一緒に考えていきましょう。

 

高校1年生から塾に通っている人は約3割

ベネッセ教育研究所が行なった「第3回 学校外教育活動に関する調査 2017によると、高校1年生で34.6高校2年生になると38.4%の高校生が、塾通いをしているという結果が出ています。高校生の34割は、3年生になる前から塾や予備校に通っている、ということになります。

言い換えると、残りの6~7割は、塾通いの経験がないまま高校3年生を迎えるということ。必ずしも、「高校3年生からでは遅いのではないか?」と不安に感じる必要はなさそうです。

 

国公立大、難関大、理系志望など、志望校、受験方式によっても変わる

ただし、この調査結果が自分に当てはまるかどうかは、注意して見ておく必要があります。具体的には、志望校にあわせて考えてみるといいでしょう。難関国公立大学や医学部などの理系学部は、受験科目が多い傾向にあり、対策すべき科目が多くなるため、早めに塾に通い始めたほうが各科目の対策に時間をかけやすくなります

一方、私立大の文系学部など、比較的少ない科目数(23科目)で受験できる学部もありますが、そういった大学・学部を受験したい場合は、例えば高3夏期講習などのタイミングから入塾し、短期集中で一気に仕上げるというやり方も、学力次第では選択肢になります。

まずは、志望校の難易度、受験制度、そして自分の現在の成績を把握し、どういった対策すべきかを考えてみましょう。

 

そもそも塾へ行くべきなのか?

ところで、塾に通うタイミングを考える手前の話として、そもそも塾に通う必要はあるのでしょうか?

前述したように、志望校や受験方式によって、実施すべき対策や、何をどれだけ勉強する必要があるのかは、ひとそれぞれ違います。勉強の内容を教えてもらえるだけでなく、入試までの勉強のやり方、進め方まで一緒に考え、サポートしてもらえることも、塾に通う大きなメリットのひとつです。また、やるべきことはわかっているが独学ではつい勉強以外のことに目を向けてしまう・・・という場合も、必要な勉強時間を確実に確保できるというメリットが塾通いにはあります。これからの受験勉強に不安を抱えていたり、塾に通うかどうか迷っている高校生の方は、まずは、「塾に行くべきかどうか」それ自体を相談しに行く/話を聞きに行く、という考え方もありです。

こちらの記事も参照してみてください。

「高校生は塾や予備校へ行くべきか?塾のメリットと選び方」

 

大学受験のために塾に通い始める時期ごとのメリット・デメリット

つづいて、塾に通い始める時期ごとのメリット・デメリットを見ていきましょう。それぞれを把握したうえで、塾に行くのか?行くのであればいつから塾に通うべきか?などを検討しましょう。

 

高校1年生から塾に通うメリット

高校1年生から塾に通うことで大学受験までの時間的余裕が得られるので、基礎を固めるところからじっくり始めることができます。英語をはじめとする基礎の積み重ねが必要な科目の場合、中学内容でつまずいている子も多く、「できるところ」まで一度立ち戻ってから取り掛かれるのは大きなメリットです。基礎固めさえできたら、確実に伸びるのがこれらの科目だからです。

また、高校1年生から塾に通うことで、学習の習慣が身に付きやすくなることもメリットです。いきなり長い時間、毎日勉強するというのは、なかなか難しいことです。受験直前になって慌てることのないよう、早いうちから、コツコツと勉強を進められる習慣を身に着けておくことが大切です。加えて、志望校を吟味する十分な時間があるので、受験のプロである塾の先生に相談しながら、時間をかけて丁寧に志望校を選ぶこともできます。

 

高校1年生から塾に通うデメリット

一方で高校1年生から塾に通うと、塾での勉強がマンネリ化してしまったり、緊張感に欠けて成果が出づらかったりするケースもあります。このような状態を避けるためにも、勉強のモチベーション管理に長けた塾を選ぶことが大切です。

もう1つのわかりやすいデメリットは、ずばり費用です。長期で塾に通うということは、それだけ費用がかかるということに他なりません。文部科学省の調査によると、高校生の塾費用の平均額は年間約33万円。高校3年生にもなると塾に通う日数が増えたり、夏期講習や冬期講習などの費用がかさむなど、それ以上の金額が必要になる可能性もあります。

※参照※

文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査 表8-2 学習塾費の金額分布

 

高校2年生から塾に通うメリット

高校2年生から塾に通う場合、受験までの時間は1年半~2年ほど。中学年代の復習や、つまずいたところまでさかのぼる時間的余裕は十分にあります。私立文系など受験科目が少ない大学であれば、高校3年生の夏休みまでには基礎学習を終え、過去問の演習に入っていくことができるでしょう。国公立や私立理系でも、高校3年生の秋くらいからは過去問に取り掛かることができそうです。

また、高校2年生の段階で塾に通うと、塾で受験勉強に励む高校3年生の姿を目にすることができます。ほどよく焦りや緊張感が生まれて、1年後の自分の姿をイメージしやすくなるので、より本腰入れて受験勉強に取り組めるメリットもあります。

 

高校2年生から塾に通うデメリット

高校2年生は、部活動や学校行事で中心となって活動する学年。忙しくて時間が取りづらく、塾と学校をしっかり両立させようとすると、本人に大きな負担がかかってしまうことが、高校2年生から塾に通ううえでの悩みポイントと言えます。

そんな高2の時期に目指したいのは、受験勉強に向けた自主学習の習慣作りです。高3になって部活を引退してから受験勉強に向けて舵を切っても間に合いますが、より高く飛躍するためには、強固な土台作りが欠かせません。高2から基礎を固めておけると、後々の伸びに大きく影響します。プロの適切なサポートがあれば、部活動と学力アップの両立は十分に可能なので、時間よりは効率重視で、土台作りを目指すと良いでしょう。

 

高校3年生から塾に通うメリット

高校3年生になると、受験まで残すところ1年。目の前に受験が迫ってくるので、「やらざるを得ない」「もう後がない」という心理状態となり、勉強に取り掛かりやすくなります。過度なあせりは禁物ですが、適度な緊張感は集中を生み、むしろ勉強には効果的です。この時期から塾へ通い始めるのは、受験勉強のギアを上げるという点では適しています。受験までの期間が短いからこそ、集中して勉強できるのが、高校3年生から塾に通うメリットです。

 

高校3年生から塾に通うデメリット

高校3年生から塾に通い始めるデメリットは、やはり受験までの残り時間が短く、勉強時間が限られることです。基礎学習の復習にかける時間が十分に取れないので、志望校の範囲が狭まる可能性があります。難関国公立や理系、とくに医学部などを志望するなら、受験勉強は少しでも早くスタートしたいところ。残り時間でいまの学力から志望校のレベルにたどり着くために、より緻密なスケジューリングが必要になるでしょう。

 

中高一貫生は、いつから塾に通う?

中高一貫の学校に通っている場合でも、塾に通う目的が大学受験である以上、通い始めるべき時期に違いはありません。ただし、中学受験以来、「まったく勉強習慣がない」という生徒がいるのも中高一貫生の特徴です。学力や志望校、生活リズム、学習習慣の有無などに合わせて、適したタイミングを選択しましょう。

 

大学受験のために何月から始める?塾に通うタイミング

ところで、1年のうちでは、どのタイミングで塾に通い始めるのがいいのでしょうか。多くの塾は年間を通じて入塾を受け付けており、希望する時期から塾に通えます。ただし、何月から始めるかによって勉強のやり方は違ってくるので、自分の学力や生活スタイルにあわせて、いつから塾に通うべきか考えましょう。

 

7月、8月の夏期講習から

7月、8月から塾に通うメリットは、夏休みを活用できることです。学校がある時期と違って、自由な時間が多くなる分、勉強の量と質が掛け合わさることで、夏休み明け、周囲に一気に差をつけることができます。

特に、自分で時間管理するのは苦手、効率よく勉強進めるのは不得意、ということであれば、夏期講習から塾に通って夏休みを有効に使い、学力アップを図るといいでしょう。できるところまでさかのぼって遅れを取り戻すのにも、長時間勉強をする習慣を身につけるのにも、夏休みからの通塾は最適な解決策と言えます。

 

9月、二学期からスタートさせる

二学期は何かと学校行事が多く、勉強に時間を割くことが難しい時期です。イベントに気を取られて、勉強に集中できない子も多くなるため、勉強をやる子とやらない子の差が出やすい時期でもあります。

このタイミングで塾に通い始めることで、学校では行事に参加しながらも、塾ではしっかり勉強をするなど、メリハリのある生活を送れます。忙しいなかでも勉強時間を確保して、学習が滞りがちな二学期に成績を伸ばせるようにカリキュラムを組むことが大切です。

 

4月、5月からスタート

さかのぼって4月、5月からの通塾の場合、年間を通したカリキュラムを組めるので、効率よく勉強を進められるメリットがあります。多くの塾が、学年の変わり目である4月スタートのカリキュラムを組んでいるため、塾での学習がスタートしやすい時期と言えます。

また、学年の変わり目は、勉強の方法やリズムの仕切り直しにもいい時期です。勉強には、正しいやり方が存在します。ただやみくもに手を動かしても、高い学習効果を得ることはできません。今までのやり方で伸び悩んでいる、勉強方法に自信がないというような場合は、学年が変わるタイミングで、一度勉強の「やり方」の部分から見直してみることで、大きな飛躍のきっかけを掴めるかもしれません。

「坪田塾の勉強法・指導法」

 

大学受験のための塾は、思い立った時がスタート時期。自分に合った塾を選ぼう

ここまで見てきたとおり、塾に通い始める時期に絶対の「正解」はありません。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて自分にとってのベストを選びましょう、というのが本記事の結論ですが、強いて言えば・・・「思い立ったが吉日」。塾に通うことを考え始めたタイミングこそが、自分にとっての最適な時期と言えるのかもしれません。しっかり調べて、自分に合った塾を見つけてもらえればと思います。
最後に、自分の目的や性格、時間の使い方に合った塾を選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。

 

大学受験は情報力が必要

大学受験には、勉強する上であらかじめ押さえておくべき情報というものが、実はたくさんあります。やみくもに勉強するだけでは、合格は手中に収まりません。志望校の出題傾向や合格予想点など、こうした情報を集めやすいことが、塾に通うメリットの1つと言えます。大学や試験に関する情報が豊富に揃っていることはもちろん、そういった情報を踏まえて、自分に合った大学や学部への受験をサポートしてくれる塾を選ぶことがおすすめです。

 

個別指導か集団指導かは、自分の立ち位置と目標次第

塾の指導形態には、大きく分けて「個別指導」と「集団指導」があります。集団指導は、一般的に効果が高いとされるカリキュラムに沿って、学習が進められていきます。生徒の学力に合わせるというよりは、生徒がカリキュラムに合わせて学習していきます。一方、個別指導は生徒1人ひとりに合わせたカリキュラムで、苦手なところを分かるまで教えます。自分に合ったやり方で効率よく成績を上げたいときに、合っている方法です。受験までの期間や、自分の学力、志望校のレベルなどを考えて、どちらのタイプの塾を選ぶか決めるといいでしょう。

 

自分に合っている塾を選ぶために

多くの塾では、説明会や体験授業を行っています。実際にその塾に行ってみて、雰囲気や指導メソッドを自分の目で確かめて、知りたいことを直接ぶつけてみることをおススメします。どんなに立派な実績や謳い文句を掲げていても、最終的には「自分に合う」かどうか。この1点が、塾選びの成否を左右すると言っても過言ではありません。

坪田塾では、アウトプット重視の「反転授業」や、生徒一人ひとりの性格タイプに合わせた声掛けを行う、教育心理学に基づいた指導を実践しています。そんな坪田塾の教育メソッドをより深く知っていただける機会として、無料の入塾説明会を実施しています。興味のある方は、ぜひ一度説明会にお越しください。

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この記事の編集者

坪田塾 編集チーム 長嶋剛志

2021年坪田塾に入社。大森校で講師として中高生の学習指導を担当した後、現在はマーケティングチームに所属し、編集担当として坪田塾の学習・指導メソッドを普及する職務を担う。小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(数学)所持。