推薦、一般入試を経てつかんだ都立高校「合格」

合格の喜びの声

■大森第八中学校 ⇒ 都立雪谷高等学校

 坪田塾大森校に入塾したのは、2020年夏に入る頃でした。高校受験に向けて、苦手教科を克服したいと考えていました。そのための入塾です。坪田塾でいろいろなことを学びましたが、中でも大きかったのはインプット・アウトプットの大切さです。インプット・アウトプットにより英語の文法の基礎は頭に定着しました。そして苦手が得意に変わりました!

 これから高校入試に臨むみなさんに一言メッセージさせていただくとすれば、一番大切なことは「まわりのペースに合わせないこと」です。他者と比較すると、自分が劣っていると感じて焦ってしまうかもしれませんが、「伸びる時期」は人それぞれです。ぜひ焦らずに長期的にがんばってください。(上野誠士郎)

英語・国語担当 神保先生(大森校)の講評

都立高校で文武両道を目指す

 上野さんの学習進捗管理は校長の阪本先生が担当し、私(神保)は主に英語や国語をみていました。私は基本的に文系が専門なのですが、高校受験までは一通りのことを教えることができます。受験直前期には理科などの科目もみることがありました。

 彼は入塾時点から都立高校を第一志望にするという方針でおり、最終的に都立雪谷高等学校を第一志望に決めました。「なぜ都立雪谷高校を目指すの?」「私立の併願校をここに決めた理由は?」と聞いても、「スポーツがさかんだからです」と答えてくれるのが印象的でした。もともと野球が好きだったようですが、高校に進学したらバスケットボールをしたいと語っていました。勉強以外はスポーツのことを話すことが多かったです。

推薦は雰囲気をつかむだけ

 坪田塾に入塾してから、学校の課題もしっかり取り組みつつ、坪田塾での学習もがんばってくれました。最終的に「換算内申」で都立雪谷高校(男子)のラインを超えるところまで持っていきました。特に「大躍進」というくらいにすばらしく伸びたのは英語でした。入塾時点で「3」だったのが、最終的に「5」まで持っていったのは、本人の努力の成果だと思います。

 このように目覚ましい内申点アップを遂げたわけですが、一般に都立高校の推薦入試は「狭き門」といわれます。直近は3倍を超える推移を見せているので、私はあえて「推薦入試で合格することは考えないように。入試の雰囲気に慣れるのが目的だよ」と念押しをして臨んでもらいました。結果は「不合格」でしたが、大きく落ち込む様子もなく、そのまま良い状態で一般入試対策へと気持ちを切り替えていくことができました。

 坪田塾大森校では、受験生本人に「大丈夫?」と疑問形で聞かないようにしようと言い合っていました。実際のところ、受験という大きな試練を前にしてみんな必死ですから、心の底から大丈夫だと自信をもっている受験生はほとんどいません。だから私たちは「大丈夫?」ではなく、「キミは大丈夫」と声かけをして励ますことにしていましたし、私も上野さんに「キミは大丈夫」と言い聞かせていました。

「あと30点」を追った一般入試

社会・理科で上積みを

 Vもぎ(進学研究会)という模擬試験をご存じの方も多いと思います。東京の公立中学生にとってなじみの深い模試なのですが、都立高校を目指す上で1つの目安となるので、定期的に受験してもらい、現在の位置を確かめるようにしています。上野さんは、夏、秋、冬と継続的に受験をしてきましたが、雪谷高校合格を確実なものにするためには、総合得点で「あと30点」の上積みがほしいという位置にいました。あともう一歩でした。

 都立高校の過去問については5年分を解きました。最新の年度の問題だけは手をつけないようにして、それ以外の2016年から2019年までの4年分については、それぞれ3回から4回ほど繰り返し、一度解いた問題であれば9割正答できるところまでじっくり復習してもらいました。そして入試本番の2週間前に、初見の状態で2020年の問題を解いてもらいました。そこでも残念ながら合格ラインまでは到達していませんでした。

 そこで私はもっとも期待できる「伸びしろ」として、社会と理科に注目し、さらに得点を伸ばしていく方針を立てました。入試直前までずっと社会と理科の取りこぼしがないように対策を進め、「あと30点」の上積みを目指す中で、2月21日の受験当日を迎えました。

都立雪谷高校に一般合格

 令和3年度の都立高校の合格発表は2021年3月2日でした。午前中は少し雨も降っていましたが、午後から太陽もみえていました。上野さんはニコニコしながら校舎に入ってきて、合格したことを報告してくれたのがとても印象に残っています。強く自分を表現することの少ない彼ですが、さすがに少し興奮した様子をみせながら、すごく喜んでいるので、担当した私もうれしい気持ちになっていました。

 「いよいよ高校生!」ということでさらにお話したのですが、最初に「理系ではないかな」とこぼしていました。本人の中では、数学はどうも好きになれない様子でした。ただ、「英語は大学入試で必ず使う科目になるので、高校に入っても得意なままでいたい」と言ってくれました。高校入試という試練を乗り越える中で、あれだけ苦労していた英語で勉強のやり方をつかめたのは大きかったですし、担当講師としても頼もしさを感じておりました。